国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2013年02月07日

ロシア連邦トゥバ共和国文部科学省大臣の訪問

 ロシア連邦とモンゴルに国境を接するトゥバ共和国のビチルデイ・カーディルオール(Bicheldey Kaadyr-ool)文部科学省大臣とビチルデイ・オリヤナ(Bicheldey Uliana)文化財保存センター長ご夫妻が本館の招待で26日から10日まで訪日した。ビチルデイ大臣は言語学と哲学を専門とする文学博士で、国会議員として選出され大臣の職に就いている。本来は18日・9日に小長谷有紀教授が組織した国際シンポジウムに参加する予定であったが、トゥバ国内で地震のせいで暖房システムが停止した町で、小・中学校の生徒と保護者の避難を陣頭指揮するために本国にとどまった。
 トゥバは地勢的に「アジアの中心地」とされており、スキタイの大型古墳など騎馬遊牧民の文化遺産の地を現在、テュルク系の人びとが守っている。今後、民博とのあいだで研究と博物館活動の面において学術交流を進め、民族資料収集への協力などについて合意を得ることができた。ビチルデイさんの広くて深い学識と高尚な人柄から、国民から信頼される指導者としてのたおやかな姿がうかがえた。

 

~芳名録に寄せられたメッセージ~

 

「大阪の国立民族学博物館―それは世界の諸民族を研究する民族学分野における世界七不思議の一つでありますが―を訪問することができた栄誉に対し深く感謝します。博物館長須藤博士とお互い親密な関係のなかで仕事をされている研究員・職員スタッフの皆様にご幸運とご多幸をお祈りします。親愛なる友人の皆様、あらゆる面でご成功を祈ります!」
ビチルデイ・カーディルオール文部科学省大臣

 

「私はビチェルデイ・ウリヤーナです、トゥバ共和国政府付属歴史文化財保護庁長官をしております。世界でも類を見ない、このすばらしい博物館にカードゥル=オール・アレクセーエヴィッチとともに訪問いたしました。非常に幅広く大きな、かつ興味深い仕事を行い、それに基づいて創造的に展示している博物館でありました。興味深い歴史と文化を有するロシアの諸民族の1つ―トゥバ民族の生活や日常生活用具、衣装と靴、天幕、歌、喉歌ホーメイを当博物館で広く展示することは重要であると私は考えています。この仕事をトゥバの人々は当博物館研究スタッフ小長谷先生と緊密に連絡をとりながら行うと良いです。このような有名な博物館にトゥバが展示されることは必要であります!本当にありがとうございました!」
ビチルデイ・オリヤナ文化財保存センター長  

2013年02月07日 10:52 | 全体 海外からの来客