館長だより
韓国蔚山博物館に本館所蔵品の展示
蔚山博物館(金右臨館長)が2011年6月にオープンし、11月29日から第2回企画特別展「75年ぶりの故郷、1936年蔚山達里」が開催され、その開会式典に招待されて祝辞を述べた。この特別展はみんぱくの所蔵品78点で構成されている。その資料は、渋沢敬三さんが主宰したアチック・ミュージアムの同人と協力者が1936年に蔚山の農村・達里で収集したものである。調査には、渋沢さんをはじめ、小川徹さん、宮本馨太郎さんらが、達里出身の東京帝大農学部の学生さんの故郷で調査と収集にあたった。したがって、今回の展示は、農具、かご、運搬具、食器類、婚礼用具などの75年ぶりの「里帰り展示」である。

中国社会科学院の研究者の訪問
中国の文化人類学の拠点の一つ、社会科学院民族学人類学研究所から4名の研究者が、韓敏さんの組織した国際フォーラム「グローカル化の中の文化伝承」へ参加するために来館した。
モンゴルのシャマニズム研究者の色音さん、経営人類学が専門の舒瑜さんと張継焦さん、社会人類学研究の劉正愛さんと、いずれも自社会である中国・モンゴルを研究している多彩な顔ぶれである。みんぱく側からも塚田さん、横山さん、佐々木さん、小長谷さん、野林さん、平井さん、藤本さんなど、東アジア・東南アジア・中央・北アジアの専門家が参加した。また、国内からは渡辺欣雄(中部大学)、周星(愛知大学)などが参加した。
みんぱくと社会科学院の今後の共同的な研究の第一歩となった。

オイラド・モンゴルの研究者の総結集
梅棹忠夫の『モゴール探検記』は、アフガニスタンの山岳地帯に残る13世紀のモンゴル軍団の末裔とその言語を探す調査記である。
このモゴール族のように、ユーラシアの各地にはチンギス・ハーンの軍団の一部が定着し、その末裔が暮らしている社会が存在する。その人びと(オイラド・モンゴル)を対象にした国際シンポジウム「オイラド・モンゴル研究の新展開」が開催され、20名近くの研究者がみんぱくに集った。
このミニ学会の仕掛け人は小長谷有紀教授と外国人客員のI.ルハグワスレン(モンゴル国立技術科学大学)教授で、ロシア、モンゴル、中国、日本からオイラド系集団についての歴史学、言語学、民族学の専門家がモンゴル語で発表と議論を繰りひろげた。
インド大衆芸術の3名の研究者の訪問
みんぱくで三尾稔准教授が開催している企画展「インド・ポピュラーアートの世界~近代西欧との出会いと展開」関連の国際研究フォーラム「近現代インドにおけるナショナリズムと大衆文化」へ参加するために3名の外国人ゲストをお迎えした。


みんぱくの国際交流の一端を館長が紹介します。
by minpaku
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