国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2015年10月31日

モンゴル教育文化科学大臣から文化交流感謝状の授与

 民博は、梅棹忠夫初代館長や小長谷有紀併任教授(現人間文化研究機構理事)などの長年にわたるモンゴル研究への貢献とモンゴル文化・芸術を日本に広く紹介したことにより10月31日、モンゴル教育文化科学大臣から私に文化交流感謝状が授与された。授与式は同日館長室で挙行され、在大阪モンゴル国総領事のチョノイ・クランダ氏から感謝状が手渡された。

2015年10月31日 13:19 | 全体 新着記事
2015年10月22日

中国浙江大学図書館に「民博文庫」を創設

 浙江大学は、図書館に国立民族学博物館の「民博文庫」を創設し、その除幕式を10月22日に挙行した。式には、羅衛東副学長、田稷図書館副館長、沈文华公共管理学院副院長、孫暁菲資源建設部長、樓可程芸術と考古学博物館副館長、曹綿炎文化遺産研究院常務副院長、人類学研究副所長阮雲星教授ら30名が参加し、民博からは私が招待された。
 民博文庫は、2009年の羅副学長の民博訪問、2011年の阮教授の外国人研究者として1年間の民博滞在、2013年の浙江大学主催の国際シンポジウムでの私の講演などの学術交流の結果として誕生したものである。浙江大学は2005年に人類学研究所を設立して文化人類学の研究を積極的に推進すると同時に、学部・大学院に人類学のコースを設けて教育を行っている。この人類学の教育と研究のために文化人類学関連の書籍の収集に民博は協力を要請された。

2015年10月22日 11:29 | 全体 新着記事
2015年10月17日

国立台湾歴史博物館と学術協定の調印(5)―ワークショップ

 17日午前は、昨夜見たシラヤ族と台湾平埔族についての討論を行う。
まず、呂館長が平埔族に関する歴史文献資料やドイツ人宣教師の描いた絵画資料について紹介があり、2013年に平埔族の特別展「看視平埔―臺灣平埔族群歴史與文化」を開催した理由など、シラヤ族の歴史軌跡を話した(平埔族展は、民博でも国際連携展示「平埔を見つめる―台湾平埔族の歴史と文化」を2013年9月から11月に開催)。シラヤ・平埔族の人びとは、台湾政府の民族認知を目指して運動しているが、原住民族として認定するための歴史資料や言語・文化的証拠がないのが現状である。したがって、現在、15民族が原住民族として認知されているが「平埔族とは誰か」という問いがこれからも続くことになるという。

2015年10月17日 13:00 | 全体 新着記事
2015年10月17日

国立台湾歴史博物館と学術協定の調印(4)―祖先祭儀の見学

 16日夜8:00~17日午前2時まで、「原住民祭儀と文化復興」のセッションのもと、台湾歴博と我々の20名余が台南シラヤ族の吉貝耍村落で豚を奉納する祖先祭祀を見学した。腹を裂かれ、足をのばして台の上にのせられた25頭の豚が頭を廟の方に向けて並んでいる風景は圧巻。豚を捧げたある老女は、「パリの大学でデザインを勉強している孫娘が11月の卒業試験に合格することを願ってのこと」と誇らしげに述べている。ブタを奉納する人々の願い事は多様であるようだ。

2015年10月17日 02:00 | 全体 新着記事
2015年10月16日

国立台湾歴史博物館と学術協定の調印(3)―研究集会

 16日の調印式後、研究集会がスタートし、最初の「博物館の価値と社会的責任」のセッションでは、呂館長が「友善平権的博物館」、須藤が「21世紀の博物館と博情館―文化資源研究の新展開」をそれぞれ基調講演として話した。呂館長は、障がい者やマイノリティの人びとが心安く、自由に博物館を見学できる人権擁護のユニバーサルミュージアムの構築の重要性を強調した。須藤は、現在、民博がすすめている研究成果の積極的な教育・社会還元と民博所蔵の文化資源へのアクセスをオンライン上で誰でもどこからでも可能にする「フォーラム型情報ミュージアムの構築」について話した。
 16日午後は、「民族学博物館の新課題」のセッションで、野林さんが「台湾のエスニシティと動物観」、伊藤敦規さんが「民族学博物館とソースコミュニティの再会」をテーマに報告した。

2015年10月16日 13:00 | 全体 新着記事
2015年10月16日

国立台湾歴史博物館と学術協定の調印(2)―学術協定の調印

 16日の午前中、台湾国立歴史博物館館長の呂理政さんと私が学術協定書に署名をした。民博は、台湾研究の専門家・野林厚志さんを中心に、台湾歴博のスタッフと10年以上の歴史と人類学研究と展示に関する学術交流をすすめて、多くの成果をあげてきている。この学術協定の締結は、研究者の交流、研究情報の交換をはじめ、国際連携展示や両館が所蔵するデータベースの地球規模の発信のためのシステム開発など、両館が協力して新しい博物館機能の強化をはかることを目指している。

2015年10月16日 11:00 | 全体 新着記事
2015年10月15日

国立台湾歴史博物館と学術協定の調印(1)

 国立台湾歴史博物館との学術協定の締結と研究交流を目的に10月15日から18日まで台南の国立台湾歴史博物館を訪問した。15日午後に台湾歴博に到着後の特別展示と常設展示の見学から17日夕方まで講演会・ワークショップと両博物館が取り組んでいる新しい研究と博物館活動などについての議論を重ね、充実した国際研究集会を実施することができた。民博からは、須藤、野林厚志教授、伊藤敦規助教、寺村裕史助教が参加し、そして日高真吾准教授が最終日の議論に加わった。
 
 博物館見学

2015年10月15日 15:00 | 全体 新着記事
2015年10月13日

ドイツのゲッティンゲン大学の文化人類学者の訪問

 ドイツのゲッティンゲンにあるジョージオーガスト大学(Georg-August-Universität, Göttinngen)の文化人類学・ヨーロッパ民族学研究所・教授のレギーナ・ベンディクスさんが国際フォーラム参加のために訪館された。このフォーラムは本館教授の森明子さんが主催した「文化遺産レジームを考える―レギーナ・ベンディクス教授をむかえて」である。近年ヨーロッパの民族学・文化人類学の分野で文化遺産をいかにとらえるかという研究で、「レジーム」という観点から議論する動きが顕著である。この議論の仕掛け人で中心的な役割を担っているのがベンディクスさんである。

2015年10月13日 13:48 | 全体 海外からの来客
2015年10月08日

アメリカミシガンから「切り絵」の寄贈者・王瑞豊ご夫妻の訪問

 王瑞豊・林珠江ご夫妻は2014年3月にリニューアルオープンした中国地域の文化の展示場に北京の「望郷亭」の鮮やかな剪紙(切絵)を寄贈してくださった。その絵は華僑・華人と中国との関係の強さを我われに示してくれている。この繊細で美しい切絵は、中国の著名な民間芸術家、鄭蝴蝶さんの作である。この贈呈の契機は、本館の元准教授で現在早稲田大学国際教養学部准教授の陳天璽さんが王さんの神戸の友人から王さんを紹介されたことによる。

2015年10月08日 13:43 | 全体 海外からの来客
2015年10月01日

JICA委託の博物館学研修員の訪問

 平成27年度のJICA課題別研修「博物館とコミュニティ開発」の研修開校式を本館第4セミナー室で10月1日に行った。この開講式には、JICA 関西所長の大西靖典さんはじめ、滋賀県立琵琶湖博物館上席総括学芸員のマーク・J・グライガ―さんなど、連携・協力研修機関および本館から研修にあたる教員、そして主役である10名の研修生ら計40名が出席した。
 この研修は、12月18日まで行われ、今年度は、アルメニア、エジプト、フィジー、ミャンマー、ペルー、パレスチナ、ヨルダンと初参加のセーシェルの8か国から10名の研修員が参加している。研修員は学芸員・研究員や博物館の運営管理、展示企画、遺産管理、資料保存・登録、教育などの専門家である。いずれも本国では中堅の公務員や博物館員などである。

2015年10月01日 13:34 | 全体 海外からの来客