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ヒンドゥー教と図像
─ 話が前後しますが、ヒンドゥー教の図像の研究をしていくつか本を出されているでしょう。図像はヒンドゥー教にとって、根本的なものなんですか。
立川 そうですね、ヴェーダの時代には、神々を像にあらわしてなかったんですけれど、ヒンドゥー教になると、神々の彫像をたくさんつくりますし、絵にも描いています。それで、図像学的な特徴を知らないと、ヒンドゥー教を理解できません。そういった要素は、マンダラにも入っています。もともと仏教でも、当初は仏の彫像をつくることはなかったんです。それがヘレニズムの影響でブッダをあらわすようになり、そしてヒンドゥー教と競いあって、菩薩なりを像につくってきたんです。それがマンダラのなかで並ぶことになってきたんですね。マンダラができるようになってから仏像や菩薩像がつくられるようになったのではなくて、マンダラができる以前から、菩薩の像はどんどん造られていたんです。そしてマンダラができる頃には、仏や菩薩たちの図像のシステムもできあがっていったんです。
※写真:ヴェーダの祭式、ナーシク、インド。

ヴィシュヌ(左)とヴィシュヌの妻(中央)に 関するヒンドゥー教儀礼、プネー、インド。
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仏や菩薩たちのシステムを有するマンダラ、 カトマンドゥ。
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