国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱく映画会

2020年2月11日(火・祝)
廻り神楽

チラシダウンロード[PDF:1.5MB]

みんぱくがこれまで継続してきた「被災地における無形文化遺産の支援活動」の一環として、遠藤協・大澤未来共同監督作品「廻り神楽」の上映会を企画します。 両監督は、2012年から岩手県宮古市の「震災の記憶伝承事業」に参加し、被災地に通いはじめ、本作品を制作しました。 なお、上映会では、遠藤氏と神田より子氏をお招きし、トークセッションをあわせて開催します。

  • 日 時:2020年2月11日(火・祝)13:30~16:00(開場13:00)
  • 場 所:国立民族学博物館 講堂
  • 参加費:無料/要展示観覧券(一般 580円)
  • 定 員:450名/事前申込不要
    ※参加券を11:00から本館1F案内所前にて配布します。
    ※トークセッションに手話通訳が必要な方は、1月21日(火)までにメールまたはFAXでご連絡ください。
  • 主 催:国立民族学博物館
 
○ お問い合わせ
国立民族学博物館 企画課 博物館事業係
TEL:06-6878-8210(土日祝を除く9:00~17:00)
※トークセッションに手話通訳が必要な方は、1月21日(火)までにメールまたはFAXでご連絡ください。
E-mail:hjigyo★minpaku.ac.jp(★を@に置き換えて送信ください)
FAX:06-6878-8242
 

プログラム

 
1. 挨拶と紹介
2. 作品上映 ※字幕は付きません
3. トークセッション
上映作品「廻り神楽」

【監督】遠藤協 、大澤未来
【プロデューサー】遠藤協
【製作・配給】ヴィジュアルフォークロア 2017年/日本/94分

東日本大震災により甚大な被害を受けた岩手県三陸海岸を舞台に、大津波を生き抜いた神楽と、この地に暮らす人びとの生活のベースにある力強さを描いたドキュメンタリー。
三陸沿岸150キロにおよぶ地域の人びとの人生に寄り添いながら、神々や精霊が息づくこの地を340年以上にわたり神の使いとなって巡行の旅をつづけている黒森神楽。
大津波を生き抜いた神楽衆が以前と同じように海辺を巡りはじめる。奏でる音色が死者を鎮魂し、海に生きる者の心を支える神楽衆と、海と向き合いながらこの地に住み続ける人びとの日常が描かれる。第73回毎日映画コンクール ドキュメンタリー映画賞受賞作品。

トークセッション

[司会]林勲男(国立民族学博物館教授)


 

遠藤協(共同監督/プロデューサー)
1980年生まれ。茨城県出身。大学で日本民俗学や文化人類学を学んだあと、映画美学校ドキュメンタリーコースを修了。全国各地の民俗文化を取り上げたドキュメンタリー映画、テレビ番組、教育映像等の企画・演出に携わる。2012年から岩手県宮古市の「震災の記憶伝承事業」に参加し被災地に通いはじめる。近作に「落合西光寺双盤念仏」「西久保観世音の鉦はり」(ともに地域映像コンクール奨励賞)、「むらのしばいごや加子母明治座耐震改修工事の一年」(「地方の時代」映像祭優秀賞)など多数。


 

神田より子(敬和学園大学名誉教授)
埼玉県出身。博士(社会学、慶應義塾大学、1999年)。民俗芸能と修験道の研究に従事し、女性と芸能と宗教をテーマとして日本各地で調査を行う。2018年に教授として長年勤務した敬和学園大学を退職し、同大学名誉教授。著書に『神子の家の女たち』(1992年)、『神子と修験の宗教民俗学的研究』(2001年)、『鳥海山修験 山麓の生活と信仰』(2018年)、編著として『陸中沿岸地方の廻り神楽報告書』(1999年)など多数。また、『東日本大震災宮古市の記録』第1巻・第2巻の編集委員長を務める。