国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

特別展「ラッコとガラス玉」

ラッコとガラス玉
 
 日本北部の先住民アイヌを中心にすえて、オホーツク海沿岸、サハリン、アムール地方、さらにアリューシャン列島、アメリカ北西海岸を含む広大な北太平洋地域の先住民社会の交易活動と、交易が先住民社会に及ぼした諸影響を展示します。北太平洋の先住民は、僻地に住むたんなる「未開」の狩猟・漁労民ではなく、欧米人や中国人、和人を相手とした積極的な「交易者」でもあったのです。これらの地域では、外からきた交易者との接触によって崩壊・消滅した先住民社会がありましたが、交易の刺激を受けて独自の洗練された工芸を花開かせた先住民社会もありました。交易者が求めたラッコやクロテンに代表される毛皮と、彼らがもたらしたガラス玉(ビーズ)に象徴される外来の商品、鉄鍋、鉄斧、金属製装飾品などの交換して流通した「もの」、そして交易の影響のもとで生み出されてきた先住民による工芸品や儀礼用具、衣類などを展示。


主 催
国立民族学博物館    千里文化財団

後 援
NHK大阪放送局    MBS毎日送局


協 力
日本万国博覧会記念協会    日本航空    日本通運
宮本記念財団
財団法人 小峰研究所
札幌映像プロダクション

出品協力
アラスカ州立シェルドン・ジャクソン博物館(シトカ)
アラスカ考古学センター(アンカレッジ)
北海道開拓記念館
北海道立北方民族博物館
市立函館博物館
苫小牧市博物館
仙台市博物館
栃木県宇都宮市 斉藤一郎氏蔵
静岡市立芹沢けい介美術館
富山市教育委員会
大阪人権博物館
神戸市立博物館
北海道常呂町教育委員会
北海道埋蔵文化財センター
北海道根室市教育委員会
北海道羅臼町教育委員会
財団法人 ふくしま海洋科学館