国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

月刊みんぱく

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2004年5月号

特集 日本のなかの外国人

第28巻第5号通巻第320号  2004年5月15日発行

バックナンバー

目次

【1】エッセイ・おおさか
五月雨月
三井葉子

さて水揚げの卯月 うずきものちにひろびろ・・・

特集 日本のなかの外国人
【2】寅さんは、今はみるたびに泣いてしまいます
ピーター・J・マシウス韓敏陳天璽

隣人がいつのまにか外国人にかわっても驚く人はもはや少ないだろう。欧米諸国にくらべるとまだまだ限られてはいるものの、日本に来住する外国人は確実に増えている。今後、日本は日本人だけでやっていくのか、外国人の力も借りて「国づくり」をするのか、政治的議論も社会的合意もないまま、現実が先に進行する。

【6】はるかな相違をわれらが袂に結びとめる日―来住アフリカ人と日本人の共生
和崎春日

目の前に座っている5、6歳の少女が、わたしたち二人をみるなり、手で目を覆った。1978年、京浜東北線の電車内のことである。

【8】沖縄のパキスタン・カレー―在日米軍の文化人類学
田中雅一

2001年の夏、わたしは沖縄に住んでいるパキスタン人の家におじゃまして、本格的なカレーをごちそうになった。かれらはパキスタン出身だが、夫が18歳でアメリカ合衆国の大学に留学、その後すでに約束を交わしていた妻を呼び寄せ、米国籍を取得した「アメリカ人」である。

【10】歴史と国のはざまから―「中国残留日本人」の帰国以後
坂部晶子

「中国残留孤児」という言葉をはじめて聞いたのは、80年代にさかんに行われた肉親探しのための訪日調査を報じるテレビのなかでだった。

【12】みんぱくインフォメーション
【14】今月のフォーカス
はじ天―小学生の化粧
玉置育子

女子小学生のお誕生日プレゼントと聞いて連想するのはなんだろうか?文房具やぬいぐるみ?いやいや違う。現在の女子小学生のお誕生日プレゼントの定番といえば、“化粧品”なのである。

【15】人生は決まり文句で
私たちは与える者、施しは受けない
三尾稔

長い間カーストに基づく身分制が社会の基礎となってきたインドでは、人々の倫理や理想とする生き方も身分によって異なっていた。カースト制度が姿を消しつつある現代インドでも、それぞれの伝統的な処世訓に従って生きようとする人々に遭遇することも稀ではない。

【16】手習い塾
マヤ文字で地名を書く(2)
八杉佳穂

4月号では、50音図にあわせて、マヤ文字の音節文字を選んでみたが、今回は、マヤ語の音節構造にあわせた文字表をあげてみよう。

【18】連載 人力器械図譜(2)
人力車と輪タク
近藤雅樹

昔、名士のステイタス、いまは観光地のレトロな風物詩。日本で生まれて人力車は世界に輸出され、さまざまに改変されて生きつづけている。

【20】連載 生きもの博物誌
ライオン―憎きライオン
池谷和信
【22】連載 見ごろ・食べごろ人類学
時計は「ザパン!」
樫永真佐夫
【24】友の会とミュージアム・ショップからのご案内
編集後記

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