国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

月刊みんぱく

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2004年9月号

特集 21世紀のアラビアンナイト

第28巻第9号通巻第324号  2004年9月15日発行

バックナンバー

目次

【1】エッセイ・おおさか
地球上自由人
新宮晋

大阪生まれで大阪育ちの私は、東京芸術大学油絵科に入学するまで、大阪を一歩も出たことがなかった。

特集 21世紀のアラビアンナイト
【2】無限に生まれる千二夜めの物語
─マンガ、少女歌劇、映画、電子ゲーム

西尾哲夫

今からちょうど300年前、フランス人東洋学者アントワーヌ・ガランによって初めてヨーロッパ世界に紹介されたアラビアンナイトは、またたく間にベストセラーとなってヨーロッパ各国語に翻訳され、広く一般庶民に読まれるようになった。

【6】モンキー・パンチさんに聞く
21世紀のアラビアンナイトを描く

『ルパン三世』の作者として知られる漫画家モンキー・パンチさんは、いま、アラビアンナイトを漫画化した『千夜一夜物語』の制作に意欲的に取り組んでいます。また民博の特別展「アラビアンナイト大博覧会」では、3DCGアニメ「ヤング・シェヘラザード」を共同制作していただきました。

【7】パリのルパン三世おたく
山中由里子

5月25日から29日の5日間、パリで開かれた「共有される千一夜物語」という国際会議に出席してきた。

【8】ジーンズ、アディダス、革ジャン姿のシェヘラザード?
─フランス郊外の移民の若者とアラビアンナイト

森千香子

300年前、アラビアンナイトが最初に翻訳されたフランスには、今日多くのアラブ人が暮らしている。

【10】アラビアンナイトと児童文学
佐藤宗子

アラビアンナイトが、日本の子どもたちにもなじみ深いものになったのはいつ頃か──確定するのは難しいが、昭和の初年にはすでに、グリム、アンデルセンなどと並んで知られる存在だったらしい。

【11】アラビアンナイトのリサイクル
目黒強

ジャック・ザイプスによれば、近代以降のおとぎ話には、文明化(civilization)と転覆(subversion)という相反する社会的機能が指摘できるという(『おとぎ話の社会史』新曜社、1983=2001)。「文明化」とは、子どもたちの社会化を媒介する機能を指す。

【12】みんぱくインフォメーション
友の会とミュージアム・ショップからのご案内
【14】みんぱくの逸品
シャラブ作(伝)「馬乳酒のまつり」
小長谷有紀
【16】手習い塾
アラビア文字で名前を書く1
中道静香
【18】人力器械図譜6
オルガン
近藤雅樹
【20】生きもの博物誌
キヌア─知られざるアンデスの雑穀
山本紀夫
【22】見ごろ・食べごろ人類学
わからない、でも怖いピーの話
津村文彦
【24】みんぱく映画会「21世紀のアラビアンナイト」
編集後記

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