国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2006年10月27日(金)
国立民族学博物館公開講演会「多文化共生を考える―オーストラリアの現場から」

  • 日 時:2006年10月27日(金) 18:10~20:10
       (開場17:10)
  • 場 所:日経ホール
       (東京都千代田区大手町1-9-5 日本経済新聞社ビル内)
  • 主 催:国立民族学博物館 / 日本経済新聞社
  • 定 員:600名
  • 参加費:無料
  • チラシダウンロード[PDF:900KB]

現代のわたしたちは、日常的に外国の人と出会う社会に生活しています。さまざまな文化が出会い、織りなすことでつくられていく社会のあり方を、日豪交流年にちなんでオーストラリアの例から考えていきます。

 

プログラム

17:10~18:10 受付
18:10~18:15 開会 芹川洋一(日本経済新聞社大阪本社 編集局長)
18:15~18:20 挨拶 松園万亀雄(国立民族学博物館長)
18:20~18:50(30分) 講演1 松山利夫 国立民族学博物館 教授
「多文化共生を考える ― 音楽、テクノロジー、そして人 ─」
18:50~19:20(30分) 講演2 久保正敏 国立民族学博物館 教授
「アボリジナル・コンピュータ ― 情報化社会における共生の知恵 ─」
19:20~19:30(10分) 休憩
19:30~20:10(40分) 講演3 関根政美 慶應義塾大学 教授
「白豪主義から多文化主義へ ― オーストラリアの多民族共生社会に学ぶ ─」

●松山利夫(まつやまとしお)
「多文化共生を考える ― 音楽、テクノロジー、そして人 ─」 

オーストラリア先住民の楽器ディジュリドウの愛好家が、いま急増している。その一方で、先住民社会には、日本発の最新技術が移植された。多文化共生は、人をめぐるだけでなく、さまざまに展開している。

<講演者プロフィール>
1982年よりオーストラリア先住民アボリジナルの研究に従事。
辺境のコミュニティをはじめ100万都市アデレードや地方町で研究を展開している。

 
●久保正敏(くぼまさとし)
「アボリジナル・コンピュータ ― 情報化社会における共生の知恵 ─」 

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アボリジニにコンピュータ操作を教えた経験から知ったイメージ型の情報伝達。
それは、文脈全体を伝えるコミュニケーションが、情報化時代の多文化共生にとって如何に大切かを、教えてくれる。

<講演者プロフィール>
並列計算機を開発していた情報工学分野から三十代にコンピュータ民族学へと転身を図り、人文社会系の情報学や文化と情報の関係に関心を持ち、先住民社会でも調査を行ってきた。

 
●関根政美(せきねまさみ)
「白豪主義から多文化主義へ ― オーストラリアの多民族共生社会に学ぶ ─」

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白豪主義社会オーストラリアは、1970年代から日本を含む東アジア・米国を中心にアジア環太平洋地域諸国との経済関係を強化する必要が生じ、白豪主義を廃棄し国益の観点から多文化主義を導入したという側面を明らかにしたい。

<講演者プロフィール>
現代オーストラリアの多文化主義とその変化を研究。著書に、『マルチカルチュラル・オーストラリア』、『人種・民族・エスニシティの政治学』『多文化主義社会の到来』などがある。

 

当日の様子

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