国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2007年3月2日(金)
みんぱく公開講演会「日本で暮らす―移民の知恵と活力」
  • 日 時:2007年3月2日(金) 18:30~20:30 (開場17:30)
  • 場 所:オーバルホール
       (大阪市北区梅田3-4-5 毎日新聞ビルB1)
  • 主 催:国立民族学博物館・毎日新聞社
  • 定 員:400名
  • 参加費:無料
 

日本のまちで、外国から来た人々の存在はたいへん身近になりました。私たちはマスメディアを通して世界の情報を知りますが、日常生活では、彼らを通して世界とつながっているともいえます。彼らの活力に満ちた生活を紹介します。日本に暮らす外国の人々からみたら、日本のまちがどう見えるか、考えてみましょう。

プログラム

17:30~18:30 受付
18:30~18:35(5分) 開会 毎日新聞社編集局長 藤原健
18:35~18:40 (5分) 挨拶 国立民族学博物館長 松園万亀雄
18:40~19:15 (35分) 講演1 南真木人「ネパール人労働者の素顔」
19:15~19:25 (10分) 休憩
19:25~20:00 (35分) 講演2 陳天璽「チャイナタウン ─変容とバイタリティー」
20:00~20:30 (30分) パネルディスカッション
● 講演1「ネパール人労働者の素顔」南真木人

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報道でしばしば耳にする外国人労働者とは、どのような人びとであり、どのように暮らしているのか。東海地方に住む、ネパールから来た労働者を取りあげ、彼/彼女らの生活、関心、本国との関係、日本(人)観などを紹介する。さらに、そこから逆に見えてくる、日本の社会やまちの知られざる側面を考える。

<講師紹介>
民族社会研究部・助教授
グローバル時代のネパールを研究。村落調査を踏まえ、出稼ぎなどの移住や民族運動、マオイスト運動について調査する。共著に、『熱帯アジアの森の民』(2005年、人文書院)、『〈都市的なるもの〉の現在』(2004年、東大出版会)などがある。

 
● 講演2「チャイナタウン ─ 変容とバイタリティー」 陳天璽

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長崎、神戸、横浜にある日本の三大チャイナタウン。華僑・華人と呼ばれる中国系移民が多く暮らしているこれらの街は、観光地としても有名であり、エネルギーに満ち溢れ、訪れる人をも元気にさせる不思議なパワーがある。今回の講演では、クイズをしながらチャイナタウンの文化や歴史、そこに暮らす人々について学び、また、チャイナタウンから見えてくる日本の姿を考える。

<講師紹介>
先端人類科学研究部・助教授
国家の枠組みでは語りきれない移民のアイデンティティや文化の多様性に興味を持っている。華僑・華人を主な研究対象としており、これまで世界各地のチャイナタウンを調査してきた。近年は越境や国の変動によってうまれる無国籍者の研究に取り組んでいる。著書に『華人ディアスポラ-華商のネットワークとアイデンティティ』(明石書店)、『無国籍』(新潮社)などがある。

 
● 司会 庄司博史

<司会者紹介>
民族社会研究部・教授
専門は言語学、言語政策論。最近は日本の多民族化やそれにともなう多言語化現象について研究している。2004年春、民博にて特別展「多みんぞくニホン ─在日外国人のくらし」を企画した。編書に『多みんぞくニホン』(千里文化財団)、『日本の多言語社会』(共編、岩波書店)など。

当日の様子

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