国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2012年3月16日(金)
みんぱく公開講演会「ヨーロッパと日本の宗教―問いなおされる救済のかたち―」

  • 主 催:国立民族学博物館・毎日新聞社
  • 日 時:2012年3月16日(金) 18:30~20:45(開場17:30)
  • 場 所:オーバルホール
    (大阪市北区梅田3-4-5 毎日新聞社ビルB1)
  • 定 員:400名(要事前申込・先着順)
    ※定員に達したため、受付を終了いたしました。
  • 参加費:無料
  • 手話通訳あり

世界中に信者をもつキリスト教の現代ヨーロッパでの信仰のありかた、アジアの中にすむ日本人にとっての宗教観に関する講演を行い、異なる信仰をもつ人びとが隣人となっていくグローバル化社会での宗教理解について、考えてみたいと思います。

[→]チラシダウンロード[PDF:505KB]

 

プログラム

総合司会:西尾哲夫(研究戦略センター教授)

17:30~18:30 受付  
18:30~18:35(5分) 開会 齊藤善也(毎日新聞大阪本社編集局長)
18:35~18:40(5分) 挨拶 須藤健一(国立民族学博物館長)
18:40~19:20(40分) 講演1 「ヨーロッパにおけるキリスト教―地域・民族・生活の視点から」
新免光比呂
19:20~20:00(40分) 講演2 「日本人の宗教観―多元な共存を可能にする思想とは」
保坂俊司
20:00~20:15(15分) 休憩  
20:15~20:45(30分) パネル・ディスカッション 新免光比呂/保坂俊司
司会:野林厚志(研究戦略センター教授) 

申込方法

「3月16日講演会参加希望」と明記の上、
1)郵便番号
2)住所
3)氏名
4)連絡先電話番号
5)今後の講演会などのご案内送付希望の有無
を記載し、ハガキ、FAX、メールにてお申し込みください。
2名様以上でお申し込みの場合は、それぞれの方の1)~5)を必ず明記してください。
また、手話通訳をご希望される方、車椅子をご利用される方は、お席をご用意いたしますのでお申し込みの際に必ずご記入ください。
なお、応募者が多数の場合はご参加いただけない場合もあります。2月中旬より順次参加証を発送する予定です。
※参加申込をいただいた方の個人情報は、参加証の発送、次回以降の講演会などのご案内に使用いたします。

宛先

  • 〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
  • 国立民族学博物館 研究協力課 宛
  • FAX 06-6878-8479
  • メールアドレス koenkai★idc.minpaku.ac.jp
    ※ウイルスメール等対策のため、E-mailアドレスには、「@」の代わりに「星(★)」を入れております。メール送信の際は、「★」を「@」に換えて送信してください。

注意事項

  • 会場には必ず参加証をご持参ください。参加証はお一人様一枚となっております。
  • 参加証がない方は会場には入れませんのでご注意ください。

問合せ先

  • 国立民族学博物館 研究協力課研究協力係
  • TEL 06-6878-8209

講演内容

講演1「ヨーロッパにおけるキリスト教-地域・民族・生活の視点から」新免光比呂(民族文化研究部准教授)

ヨーロッパのキリスト教には、東方正教会、カトリック教会、プロテスタンティズムという大きな三つの軸があり、それぞれ地域や民族や歴史に深く結びついた特徴をもっています。だが、一般にはなかなか理解しがたく、その上にユダヤ教やイスラームとも深く関わっています。世界のすべての人々が「隣人」となっている現在、キリスト教を理解することの重要性が増しています。

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<講師紹介>
宗教学専攻、主にルーマニアの宗教と政治について研究を行う。近年はルーマニアの大戦間期におけるファシズムについて研究する一方で、バルカン地域のルーマニア系少数民族ヴラヒの歴史についても調査を行う。論文に、「ポスト社会主義期ルーマニアにおける語りと現在 ―調査地で「聞き取る」ということ」(『社会主義的近代化の経験―幸せの実現と疎外―』明石書店、2011年。)、「謎の移動民族ヴラヒをおって ―バルカン地域研究と近代文明―」(『比較文明学Ⅱ』京都通信社、2011年。)、「ナエ・ヨネスクとミルチャ・エリアーデ―1930年代のルーマニア知識人サークルとレジオナール運動―」(『宗教とファシズム』水声社、2010年。)などがある。

講演2「日本人の宗教観-多元な共存を可能にする思想とは」 保坂俊司(中央大学総合政策学部教授)

日本人は、古来より野山はもとより台所やトイレにまで神が宿ると考えてきました。
そこにさらに、亡くなった御先祖様を神仏として崇めるため、日本は「八百万」どころが「無数の神仏」の国ということが言えます。ところが、各種の宗教意識調査では、日本人は「無宗教」あるいは「信仰を持たない」と答える人が70パーセントもいるのです。この現実と言葉のミスマッチはどこから起きたのか?そして、どの影響はどのような問題を引き起こすのか?「宗教の世紀21世紀」といわれる今世紀の世界情勢を正しく理解するためにも、まずは日本人の「宗教」観を導入として、宗教の世界の広がりを考えていきたいと思います。

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<講師紹介>
1956年群馬県渋川市生まれ インド宗教哲学・思想、比較宗教学、比較文明論専攻文明の中心に宗教を位置づけ、宗教を多様な側面から研究し、最近は異なる宗教の出会い、相克、融和のダイナミズムをアジアを中心に研究を行う。 特に、「仏教の興亡」をテーマに、インドと日本の比較研究を行う。 『癒しと鎮めと日本の宗教』(北樹出版社、2009年)、『国家と宗教』、『宗教の経済思想』(光文社、2006年)、『インド仏教は何故ほろんだか』(北樹出版社、2002年) ほか多数

 


オーバルホール 大阪市北区梅田3-4-5 毎日新聞社ビルB1

  • ○ JR大阪駅(桜橋口)から地下道にて徒歩約8分
  • ○ 阪神梅田駅・地下鉄西梅田駅から徒歩約8分
  • ※当ホールには駐車場がありませんので、他の交通機関をご利用ください。