国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2013年10月25日(金)
みんぱく公開講演会「ミャンマー 刻んだ歴史 未来へのまなざし」

チラシダウンロード[PDF:479KB]
  • 主 催:国立民族学博物館・日本経済新聞社
  • 日 時:2013年10月25日(金)
        18:30~20:40(開場17:30)
  • 場 所:日経ホール
       (東京都千代田区大手町1-3-7日経ビル3階)
  • 定 員:600名
  • 参加費:無料(要事前申込/「参加証」が必要です)
  • 手話通訳あり
 
本講演では、1989年軍事政権によって自宅軟禁される直前にアウンサンスーチーが行った、 最後の演説の映像記録を公開いたします。
これまで、ほとんど紹介されることのなかった貴重な映像です。

趣旨

ユーラシアの要に位置するミャンマー。民主化の進展や海外からの経済進出の拡大など、世界で今最も注目を集めている国の一つです。政治や経済の変動は人びとの暮らしをどのように変えているのか。この国はこれからどのような道を歩むのか。第一線の研究者が現地調査の経験を踏まえ、ミャンマーの過去、現在、未来に迫ります。

プログラム

17:30~18:30 受付  
18:30~18:35(5分) 開会 宮本明彦(日本経済新聞社大阪本社編集局長)
18:35~18:40(5分) 挨拶 須藤健一(国立民族学博物館長)
18:40~19:15(35分) 講演1 「社会の底流から民主化を考える」
田村克己(国立民族学博物館教授)
19:15~19:50(35分) 講演2 「アウンサンスーチーと民主化のゆくえ」
伊野憲治(北九州市大学教授)
19:50~20:05(35分) 休憩  
20:05~20:40(35分) パネル・ディスカッション 「環境変動と冒険心」
土佐桂子(東京外国語大学大学院教授)×田村克己×伊野憲治
司会:三尾稔(国立民族学博物館准教授)

申込方法

「10月25日講演会参加希望」と明記の上、ハガキ、FAX,又はメールにてお申し込みください。お申し込みの場合は、次の1)~5)を記載してください。
1)郵便番号
2)住所
3)氏名
4)連絡先電話番号
5)今後の講演会などのご案内送付希望(次のア~ウのうち希望する記号 ☞ ア.講演会を含む民博主催の研究会・催物等の案内を希望する/イ.講演会のみの案内を希望する/ウ.いずれの案内も希望しない)
9月下旬より順次参加証を発送する予定です。
※応募者多数の場合は、ご参加いただけない場合もございます。
※2名様以上でお申し込みの場合は、それぞれの方の1)~5)を必ず明記してください。
手話通訳をご希望される方、車椅子をご利用される方は、お席をご用意いたしますので、お申し込みの際に必ずご記載ください。
※参加申込をいただいた方の個人情報は、参加証の発送、次回以降の講演会などのご案内以外には使用いたしません。

宛先

  • 〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
  • 国立民族学博物館 研究協力課 宛
  • FAX 06-6878-8479
  • メールアドレス koenkai@idc.minpaku.ac.jp

注意事項

  • 会場には必ず参加証をご持参ください。参加証はお一人様一枚となっております。
  • 参加証がない方は会場には入れませんのでご注意ください。

お問い合わせ先

  • 国立民族学博物館 研究協力課研究協力係
  • TEL 06-6878-8209

講演内容

講演1「社会の底流から民主化を考える」田村克己(国立民族学博物館民族社会研究部教授)

ミャンマーは今、社会の大きな転換期を迎えています。そうしたなかで、国民の大多数を占める上座部仏教徒の宗教的行為はどのように変容していく のでしょうか? 仏教と王権のうえにつくりあげられてきた伝統文化はどのようになるのでしょうか? 伝統的な価値観や倫理観とうらはらな、特有の社会関係のあり方は変わっていくのでしょうか?
あらためて考えていきます。

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<講師紹介>

専門は、東南アジア文化人類学。70年代後半から調査を行っているビルマ(ミャンマー)を中心に、東南アジア大陸部及び中国南部などで、現地調査にもとづく研究を進めている。著書に「レッスンなきシナリオ」(近刊、風響社)、編著書に「ミャンマー(ビルマ)を知るための60章」(2013年、明石書店)、「文化の生産」(1988年、ドメス出版)などがある。

 

 
講演2「アウンサンスーチーと民主化のゆくえ」 伊野憲治(北九州市立大学地域創生学群教授)

「慈悲の政治」という言葉で特徴付けられる、ガンディーや仏教思想をベースとしたアウンサンスーチーの政治思想・理念を検討し、その実現を目指す民主化運動の抱える矛盾と苦悩を明らかにします。その上で、ミャンマー政治の現状と今後のミャンマーの民主化のゆくえ、「慈悲の政治」の実現可能性について考えていきます。

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<講師紹介>

1959年生まれ。1992年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。大学院在籍中の1988年3月より91年2月までの3年間、在ミャンマー日本国大使館に専門調査員として勤務。編書に「ビルマ農民大反乱(1930-1932)-反乱下の農民像-」(1998 、信山社)、編訳書に「アウンサンスーチー演説集」(1966年、みすず書房)などがある。 る。

 
パネル・ディスカッション 土佐桂子(東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授)
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<コメンテーター紹介>

専門は、文化人類学(東南アジア、主にミャンマーの宗教と社会)。90年代からミャンマー連邦、ヤンゴン、カレン州などの現地調査を行ってきた。近年では、サンガ政策や宗教と民族の問題にも関心を持っている。著書に「ビルマのウェイザー信仰」(2000年、勁草書房)、訳書にアウンサンスーチー「増補復刻版ビルマからの手紙」(2012年、毎日新聞社、永井浩と共訳)などがある。

 
地図

日経ホール(東京都千代田区大手町1-3-7 日経ビル3階)

[地下鉄]
東京メトロ

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