国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ

2012年3月24日(土) ~3月25日(日)
《機関研究成果公開》国際シンポジウム「グローバルな倫理的消費:フェアトレードの新展開」

  • 日時:2012年3月24日(土)~3月25日(日)
    《3月24日》 13:30~17:00
    《3月25日》 10:30~17:00
  • 場所:国立民族学博物館 第4セミナー室
  • 使用言語:日本語・英語 ※同時通訳あり
  • 定員・参加費:70名・無料
  • 参加方法:シンポジウム事務局までメールで事前申し込みをしてください。
  • 主催:国立民族学博物館
  • 後援:日本文化人類学会
  • チラシダウンロード[PDF:1.12MB]

[申込先・お問い合わせ]
フェアトレード・シンポジウム事務局
suzuki-cr★idc.minpaku.ac.jp(★を@に替えて送信してください)
FAX:06-6878-7503

 

趣旨

公正な貿易を目指す「フェアトレード」運動は、近年、急速な拡大をとげています。本シンポジウムは、「グローバルな倫理的な消費」という観点から、最近のフェアトレードの動向に着目します。コーヒー、紅茶、カカオなどのフェアトレード生産者の状況を確認しながら、消費者による生産者の支援がいかにして実現できるのか考えます。

プログラム

3月24日(土)
13:30~13:35 開会挨拶 須藤健一(国立民族学博物館長)
13:35~13:50 趣旨説明 鈴木紀(国立民族学博物館)
セッション1:フェアトレード・チョコレートの可能性 / 座長:鈴木紀(国立民族学博物館)
13:50~14:50 「甘いチョコレート、苦い現実」(2010年BBC制作)上映
14:50~15:15 休憩
15:15~15:30 「グローバルに広がるフェアトレード認証制度」
 高津玉枝(フェアトレード・ラベル・ジャパン理事)
15:15~15:30 「児童労働のないチョコレートをめざして:ガーナカカオ産地でのACEの経験共有」
 白木朋子(ACE理事)
15:45~16:00 「チョコレボ・ガーナプロジェクト」
 星野智子(チョコレボ・インターナショナル代表理事)
16:00~17:00 ディスカッション
3月25日(日)
セッション2:フェアトレードによる農村開発 / 座長:宇田川妙子(国立民族学博物館)
10:30~11:00 ”The development approach of Fair Trade and its Importance for the Dominican Republic: the case of CONACADO Group”(「開発方法としてのフェアトレードとそのドミニカ共和国にとっての重要性:コナカド・グループの事例から」)
 Marco Coscione (Fundacion Global Democracia y Desarrollo)
11:00~11:10 コメント
 鈴木紀(国立民族学博物館)
11:10~11:30 質疑応答
11:30~13:00 昼食
セッション3:小規模生産者にとってのフェアトレード / 座長:池上甲一(近畿大学)
13:00~13:30 “Consuming Producers: Fair Trade and Small Farmers”(生産者を消費する:フェアトレードと小規模生産者)
 Peter Luetchford (University of Sussex)
13:30~13:40 コメント
 箕曲在弘(早稲田大学大学院)
13:40~14:00 質疑応答
セッション4:プランテーション労働者にとってのフェアトレード / 座長:大野敦(立命館大学)
14:00~14:30 “Fair for All? Fair Trade Plantations and the Implications of Hired Labor Standards in Indian Tea Production”(誰にでも公正?インドの紅茶生産におけるフェアトレード農園と雇用労働基準の意味)
 Sarah Besky (University of Wisconsin at Madison)
14:30~14:40 コメント
 牧田りえ(立教大学)
13:40~14:00 質疑応答
15:00~15:20 休憩
セッション5:消費者は何をいかに知るべきか / 座長:佐藤寛(アジア経済研究所)
15:20~15:40 「社会に根付くか、日本のフェアトレード」
 渡辺龍也(東京経済大学)
15:40~16:55 ディスカッション