国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2014年11月22日(土) ~11月23日(日)
《機関研究成果公開》国際シンポジウム「中国文化の持続と変化――グローバル化の中の家族・民族・国家」

チラシダウンロード[PDF:1.78MB]
  • 日時:2014年11月22日(土)~11月23日(日)
    11月22日 10:00~17:30/11月23日 10:00~17:00
  • 場所:国立民族学博物館 第4セミナー室
  • 一般公開(参加無料/要事前申込/定員70名[先着順])
  • 言語:日本語・中国語(同時通訳)
  • 主催:国立民族学博物館
  • お申し込み・お問い合わせ:
    国立民族学博物館・研究戦略センター 河合洋尚研究室
    565-8511  吹田市千里万博公園10-1
    TEL 06-6878-8284
    E-mail:kawaihironao★idc.minpaku.ac.jp
    ※★を@に置き換えて送信ください。
 

趣旨

本企画は機関研究「中国における家族・民族・国家のディスコース」(代表:韓敏2012.4-2015.3)の3回目の国際シンポジウムである。
今回の企画は、これまでの成果と蓄積を活かし、グローバル化の時代において、中国の家族、民族、国家のディスコースとその動態を分析し、文化の持続と変化のメカニズムを考察する。その場合、実体論的な見方というより、関係論の視野から、ディスコースがいかに交差して生成されて、人びとの生き方やアイデンティティに影響を与えているかを明らかにする。
また、中国本土に限らず、華人社会、カナダ、ロシア、韓国、日本などとの比較を通して、グローバル時代において、包摂と自律にまつわる中国ディスコースのもつ特殊性と普遍性とを明らかにする。

プログラム

11月22日 (土)
09:30~10:00 開場
10:00~10:40 館長の挨拶    須藤健一(国立民族学博物館
開会の辞と趣旨説明  韓敏(国立民族学博物館)
参加者紹介、記念撮影
第1セッション:家族のディスコース―祖先、福祉と公共性
Discourse of Family―Ancestor, Welfare and Commonality(Publicness)
司会:塚田誠之(国立民族学博物館)
10:40~11:00 「中国の民族地域における「小康社会」の建設:目標、挑戦、対策」
王延中(中国社会科学院民族学人類学研究所)
11:00~11:20 「東アジアの社会と宗教―人類学的調査」
末成道男(東洋大学)
11:20~11:40 「日据時期における台湾の郷紳家族の婚姻様式と婚姻―新竹北埔の姜氏一族を事例に」
荘英章(台湾中央研究院)
11:40~12:00 「A millennium in the history of the lineage (zongzu and jiazu) in China as seen in Jiangxi and Guangdong」(江西と広東からみる中国の宗族と家族の歴史)
David Faure& He Xi(香港中文大学)
12:00~12:30 コメントと討論
Cohen M(コロンビア大学)
Kim Kwang-Ok(ソウル大学)
聶莉莉(東京女子大学)
12:30~13:20 昼食
司会:横山廣子(国立民族学博物館)
13:20~13:40 費孝通の『差序格局』―『郷土中国』日本語訳の試み」
「佐々木衛(神戸大学)
13:40~14:00 「漢人社会とその文化からみる個人の『生』から『熟』への成長」
周星(愛知大学)
14:00~14:20 「中国人の親族とは―ディスコース、イデオロギー、それとも真実?」
王向華(香港大学)
14:20~14:40 コメントと討論
Yang Han-Sun(Ajou University)
潘宏立(京都文教大学)
14:40~15:00 休憩
第2セッション:国家と社会のディスコース
Discourse of State and Society
司会:韓敏(国立民族学博物館)
15:00~15:20 「韓国と中国の孔子祭祀に関する比較研究」
Kim Kwang-Ok(ソウル大学)
15:20~15:40 「日本と中国の孔子祭祀に関する比較研究」
秦兆雄(神戸市外国語大学)
15:40~16:00 「儒教をめぐる近年のディスコースと人々の実践の間」
川口幸大(東北大学)
16:00~16:20 「蜂の巣式社会―社会転換中の中国を理解する新しい概念」
張継焦(中国社会科学院民族学人類学研究所)
16:20~16:40 「伝統の空間と国家のモダニティー―中国の観光人類学」
Yang Han-Sun(Ajou University)
16:40~17:00 休憩
17:00~17:30 コメントと討論
黄樹民(台湾中央研究院)
彭雪芳(中国社会科学院民族学人類学研究所)
横山廣子(国立民族学博物館)
11月23日(日)
第3セッション:民族のディスコースと文化のフロー
Discourse of Ethnicity and Cultural flows
司会:色音(中国社会科学院民族学・人類学研究所)
10:00~10:20 「Ethnicity and Identity in late China: Hakka Society and the Qing State in South Taiwan」(清末中国のエスニシティとアイデンティティ―台湾南部の客家社会と清王朝)
Cohen M(コロンビア大学)
10:20~10:40 「家族とエスニック・アイデンティティの変化―グローバル化の中のタイの華人社会」
黄樹民(台湾中央研究院)
10:40~11:00 「中国とカナダの少数民族・原住民の伝統文化と知識の構築と伝承」
彭雪芳(中国社会科学院民族学人類学研究所)
11:00~11:20 「物質文化の変化と生活―中国内陸部における家電・家具・トイレを中心に」
田村和彦(福岡大学)
11:20~11:50 コメントと討論
周星(愛知大学)
王向華(香港大学)
河合洋尚(国立民族学博物館)
11:50~13:40 昼食と東アジア展示場の見学
司会:河合洋尚(国立民族学博物館)
13:40~14:00 「学術雑誌から見る中国人類学・民族学の転換と発展」
劉世哲(中国社会科学院民族学人類学研究所)
14:00~14:20 「民国時代の涼山彝族知識エリート」
清水享(日本大学)
14:20~14:40 「自主制作映像メディアと雲南の少数民族の伝統芸能」
伊藤悟(国立民族学博物館)
14:40~15:00 「建国初期の『中央民族訪問団』と中国共産党中央の少数民族工作」
美麗和子(東京女子大学)
15:00~15:30 コメントと討論
荘英章(台湾中央研究院)
He Xi(香港中文大学)
塚田誠之(国立民族学博物館)
15:30~16:00 休憩
司会:韓敏(国立民族学博物館)
16:00~17:00 総合討論  
Cohen M.(コロンビア大学)
末成道男(東洋大学)
Kim Kwang-Ok(ソウル大学)
Faure D.(香港中文大学)
黄樹民(台湾中央研究院)
渡邊欣雄(國学院大学)
色音(中国社会科学院民族学人類学研究所)
佐々木史郎(国立民族学博物館)
参加者全員