国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2004年11月29日(月)
公開フォーラム 「ベトナムにおける都市化と伝統文化の変容」

[写真]全民衆が団結し、文化的生活を建設しよう!(2004年9月)
  • 日時:2004年11月29日(月) 10:00~17:30
  • 場所:国立民族学博物館 第6セミナー室
  • 定員: 先着30名 申し込み不要・参加無料
  • 主催: 国立民族学博物館
 

趣旨

ベトナムは1990年代の市場開放政策以降に急速な経済発展を遂げ、日常的な衣食住、ライフスタイル、価値観における近年の変化を、都市のみならず農村に居住している人たちも経験するようになった。近年のこうした変化を、現代化すなわち都市化によるものと現地の人はしばしば意識している。今回のフォーラムでは、都市化に適応するために、現地の人々がどのような新しい日常の社会関係を構築しているか、またどのように伝統を意識し、アイデンティティーを維持、構築しているかを具体的に取り扱う。物、人、情報が全国規模で流動的に行き交うようになった現在、多様性の中の共生がどのように可能性であるか考えたい。

プログラム  *使用言語はベトナム語、日本語、黒タイ語、通訳あり

10:00 開会の挨拶と招聘者紹介:樫永真佐夫(国立民族学博物館)、末成道男(東洋大学)
10:10~12:00 「ベトナム・フエの伝統園宅(ニャーヴオン)の変容と喪失の危機」
ドー・バン(フエ大学)
12:00~13:150 昼休み
13:15~13:25 「ターイの衣食住の現在」 樫永真佐夫(国立民族学博物館)
13:25~13:35 「ソンラー市街の都市化の現状」 津村文彦(福井県立大学)
13:35~15:30 「少数民族の衣食住の都市化-ソンラー市のターイを例に」
カム・チョン(ハノイ国家大学)
15:45~16:45 「ベトナム中南部に居住するチャムの生活における伝統と現代―布の生産と利用を中心に」
吉本康子(神戸大学大学院)
16:45~17:30 「総合討論」 座長:末成道男(東洋大学)

ベトナムからの来賓の紹介

カム・チョン
ハノイ国家大学ベトナム研究所教授。ベトナム民族学会執行班委員。民族学専攻、ベトナム民族学博物館前教授、ベトナム・タイ学プログラム主任。主要業績:『ターイ族歴史社会資料』(共著、1977)、『西北ベトナムのターイ』(1978)、『ベトナムのターイの慣習法』(共著、1999)ほか。1934年生まれ。
ドー・バン
フエ大学文理学部史学科助教授(歴史学博士)。ベトナム近現代史専攻、フエ歴史学会長、人文社会科学研究センター長。主要業績:『阮朝期ベトナムの通商』(1996)、『17・18世紀の順広地域の港湾』ほか。1950年生まれ。
実行委員
実行委員長:樫永真佐夫(国立民族学博物館)
副実行委員長:末成道男(東洋大学)、川上崇(京都大学大学院)、吉本康子(神戸大学大学院)

お問い合わせ

国立民族学博物館 樫永真佐夫研究室
  電話&Fax 06-6878-8356
  kasinaga★idc.minpaku.ac.jp(メール送信の際は、「★」を「@」に換えて送信してください)