国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2006年12月3日(日)
国際シンポジウム「ジャワ更紗とプリント更紗:デザインと技術のグローバル化」

  • 日時:2006年12月3日(日) 10:00~17:30
  • 場所:国立民族学博物館 第4セミナー室
  • 使用言語:日本語、英語(同時通訳)
    ※このシンポジウムは、一般公開です。
 

趣旨

現在,国立民族学博物館では,特別展「更紗今昔物語─ジャワから世界─」(2006年9月7日~12月5日)を開催している。この展覧会ではインドネシアのジャワ島を中心としてつくられてきたジャワ更紗(バティック)のデザインと技術が,産業革命以降に,ヨーロッパ諸国,日本,インド,東南アジア,中国,アフリカ諸国,オーストラリア,カリブ海諸国などのプリント産業やバティック産業に取り込まれ,世界の広範な地域において,おもにファッション素材として普及していることを紹介している。今回のシンポジウムは,この展覧会の関連プロジェクトとして開催するもので,シンポジウムではとくに,インドネシアのバティック産業とプリント産業,ヨーロッパやアフリカのプリント産業の歴史的な展開について検討し,ジャワ更紗のデザインと技術のグローバル化の要因をさぐることをおもな目的としている。

プログラム

2006年12月3日(日)
司会:井関和代(大阪芸術大学)、上羽陽子(大阪芸術大学)
10:00~10:10 開会挨拶
 吉本忍(民博)
10:10~11:00 「ジャワ更紗に見るデザインと技術のグローバル化」
 吉本忍(民博)
11:00~11:50 「インドネシアにおけるバティック産業とジャワ更紗を摸倣したプリント更紗」
 T.T. スリアント(ダナル・ハディ古典バティック・ギャラリー)
11:50~13:00 昼食
13:00~13:50 「インドネシア発見のプリント更紗」(仮題)
 内海涼子(大阪成蹊大学)
13:50~14:40 「インドネシアとインドのテキスタイルにおける年代測定とデザイン」
 ロビン・マクスウェル(オーストラリア国立大学)
14:40~15:30 「1845年~1950年のオランダ・プリント産業におけるジャワ更紗を摸倣したプリント更紗」
 レンス・ヘリンガ(ライデン大学)
13:50~14:40 「アンカラとアディレとカンパラ:アフリカのプリント更紗と現代ナイジェリアの2種類の布」
 ジョン・ピクトン(ロンドン大学)
16:20~16:30 休憩
16:30~17:30 総合討論

お問い合わせ

国立民族学博物館 研究協力課国際協力係
  TEL 06-6876-2151 E-mail