国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2011年7月28日(木)
第20回国際歴史言語学会(ICHL2011)国際ワークショップ「手話の歴史言語学―データベースの構築と一般歴史言語学における展開を目指して―」

  • 日時:2011年7月28日(木) 8:30~12:40
  • 場所:国立民族学博物館 講堂
  • 参加費無料・要事前申込
    iCHL.shuwa☆minpaku.ac.jp にて、6月1日より受付開始
    • 第20回国際歴史言語学会に参加登録された方はお申し込みの必要はありません。
    • 申込先E-mailは☆を@でおきかえてください。
  • 使用言語:英語・アメリカ手話(日本手話・日本語への同時通訳あり)
  • チラシダウンロード [PDF: PDF:2.28MB]

<重要>当日のご来場に関するお知らせ

  • 当日は、開始時間が朝8時30分と早くなっておりますので、ご注意ください。
  • 朝7時30分より、自然文化園の中央口および東口ゲートに係の者が待機しております。ゲート通行時には、お申し込み時にこちらから送信いたします通行証をお見せください。
  • 日本庭園駐車場への入場は、朝8時半からとなっております。お車でお越しになる場合にはご相談下さい。
  • タクシー等の車輌は、朝8時より迎賓館口から入場可能です。

助成 独立行政法人 日本万国博覧会記念機構

 

プログラム

8:30~9:30 手話の類型化と多様性のモデル化における歴史的研究の役割 [アメリカ手話による発表]
テッド・スパラ (ロチェスター大学)
9:40~10:10 1901年から2011年に至る日本手話の歴史的変化のデータベース [英語による発表]
神田和幸(中京大学)・大杉豊(筑波技術大学)
10:10~10:40 日本手話における性標識と親族関係標識についての通時・共時的分析 [日本手話による発表]
大杉豊(筑波技術大学)
11:05~11:35 東南アジアにおける手話言語の歴史(比較)言語学的研究 [英語による発表]
ジェームズ・C・ウッドワード・JR(香港中文大学)
11:35~12:05 東アジアにおける手話言語の歴史言語学的視点からみた語彙比較 [英語による発表]
佐々木大介(武蔵野大学)
12:10~12:40 ディスカッション
司会:大杉豊(筑波技術大学)

プロフィール

テッド・スパラ (ロチェスター大学・准教授、カリフォルニア大学サンディエゴ校で博士号取得)

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ロチェスター大学の脳認知科学部および言語学部で研究教育活動をすすめる。専門分野は世界の手話言語。著書に、『手話の考古学―現代手話の記述を歴史言語学研究に生かす―』 (Editora Arara Azul, 2008)、「手話言語資料の一般公開化にむけて」(2002, Journal of Sign Language Linguistics)、『国際手話の文法:ピジン言語分析への新たな視点』(Lawrence Erlbaum, 1995)などがある。また、Deaf Studies Digital Journal (http://dsdj.gallaudet.edu) のHistory の欄には、ビデオを使った手話による論文も掲載されている。

神田和幸(中京大学・教授、青山学院大学にて博士号取得)

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手話言語学の分野において、日本手話の言語構造、とくに音韻論と形態論の解明に取り組む一方、日本手話学会元会長、NPO手話技能検定協会元理事長をつとめる等、社会分野にも貢献してきた。著書に「手話の言語的特性に関する研究」(福村出版、2010)、『基礎から学ぶ手話学』(福村出版、2009)がある。

大杉豊(筑波技術大学・准教授、米ロチェスター大学にて博士号取得)

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専門分野は手話言語学、デフ・スタディズ。日本の手話に関する通時・共時両面の言語コーパス作成研究に携わっている。30語の語彙について各都道府県で使われる手話表現を地図と動画で紹介する手話言語地図試作版を2010年に製作・公開中。 http://www.a.tsukuba-tech.ac.jp/ge/~osugi/jslmap/共編著に『わたしたちの手話 学習辞典』(10年、全日本ろうあ連盟)がある。

ジェームズ・C・ウッドワードJr. (香港中文大学、ジョージタウン大学で博士号取得)

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香港中文大学言語学部名誉教授、同大学手話およびろう文化研究センター所長。手話言語やデフ・スタディズに関する言語学・人類学的な研究に加え、手話とろう文化を支えるさまざまな国際的プロジェクトの発展に寄与してきた。そのなかには、ろう者をタイ手話専門の教師として育成するための初の試みである「タイ国世界ろう者リーダーシップ研修」(1997-2002)や、ヴェトナムにおける「ろう者のための高等教育を拓くためのプロジェクト」(2000-)などがある。

佐々木大介(武蔵野大学・准教授、米テキサス大学オースティン校博士課程単位取得退学)

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専門は言語学、特に手話言語学。研究対象は、手話言語の音声学・音韻論からろうの文化的側面に及び、現在は日台韓3手話言語の語彙比較研究に取り組む。2010年、NHK教育テレビ「ろうを生きる難聴を生きる」に出演、日本手話と韓国手話の語彙比較研究が取り上げられる。著書に『東アジアにおける手話の語彙の比較:台湾手話に対する日本手話の影響に関する予備研究』(日本手話学会、2009)、訳書に『文化としてのろう』(共訳、D PRO、1995)などがある。

 

申込方法

「7月28日手話のワークショップ参加希望」と明記の上、

  1. お名前
  2. ご住所
  3. 電話(FAX)番号
  4. メールアドレス
  5. 手話使用の有無

を記載し、メールにてお申し込みください。2名様以上でお申し込みの場合は、それぞれの方の1.~5.を必ず明記してください。

また、手話通訳をご希望される方、車椅子をご利用される方は、お席をご用意いたしますのでお申し込みの際に必ずご記入ください。
お申し込みいただいた方には、折り返し返信にて参加証を発行しますので、印刷して当日お持ちください。参加証を自然文化園ゲート窓口でご提示くだされば無料で通行できます。なお、第20回国際歴史言語学会に登録済の方は申し込みは必要ありません。

メールアドレスをお持ちでない方は、上記の内容および80円切手貼付の返信用封筒を同封の上、国立民族学博物館菊澤研究室あてお申し込みください。電話およびFAXでは申し込みを受け付けておりません。
なお、応募者が多数の場合はご参加いただけない場合もありますのでご了承ください。

注意事項

  • 会場には必ず参加証をご持参ください。参加証はお一人様一枚となっております。
  • 当日は、参加証と引き換えに名札をお渡しします。名札で28日中に限り、民博の展示場を無料で観覧いただくことができますので、ぜひご利用ください。

申し込み・お問い合わせ先メールアドレス

iCHL.shuwa@minpaku.ac.jp