国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2002年11月23日(土・祝) ~11月24日(日)
《科研関連》国際ワークショップ

  • 日時:2002年11月23日(土・祝)~11月24日(日)

ワークショップの趣旨

本年度は、ポスト社会主義圏(旧ソ連東欧圏)の中から、前年度(2001年度)に議論しなかった中央アジアと東欧地域をターゲットして、現在の生活世界の変容ぶりを議論した。この地域の国々はソ連崩壊後、政治経済体制が転換すると同時に、完全な独立国家(東欧諸国の多くは形式上独立国家であったが、旧ソ連が主張した制限主権論のために事実上旧ソ連の支配下にあった)として生まれ変わった。そのために、ロシア連邦の一部として残されたシベリアなどと異なり、独立の喜びと苦しみを経験している。本ワークショップではこれらの地域における体制転換と独立による社会の変化が、国民の生活レベルでどのように現れたのかを、少数民族、大衆芸能、そして文学を通して検証した。

プログラム

11月23日(土・祝)「ポスト社会主義時代の東欧の国家体制と社会」
コーディネーター:新免光比呂
13:30 - 15:00 中島崇文「ポスト社会主義期のルーマニアの少数民族問題」[PDF]
コメンテーター: 佐原徹也
15:00 - 15:15 コーヒーブレイク
15:15 - 16:45 スーチュー,クラウディウ「ルーマニアの社会変化:研究の現場から」[PDF]
コメンテーター: 新免光比呂
11月24日(日)「ポスト社会主義時代の中央アジアにおける民族・国家・伝統・大衆文化」
コーディネーター:帯谷知可
10:00 - 11:00 帯谷知可「現代中央アジアのナショナリズムの諸相:ウズベキスタンの民族・国家の祭典を素材に」[PDF]
11:00 - 11:10 コーヒーブレイク
11:10 - 12:30 ムッラジャノフ,ダヴラト「独立後のウズベキスタンにおける歌謡曲(エストラーダ)」
12:30 - 13:30 昼食
13:30 - 14:30 坂井弘紀「英雄叙事詩と国家:「アルパミシュ」と「マナス」を例に」[PDF]
14:30 - 14:45 コーヒーブレイク
14:45 - 16:30 コメントと討論
コメンテーター:吉田世津子、小松久男
参加者(50音順)

館外:
伊賀上菜穂(大阪大学言語文化部)
尾崎孝宏(鹿児島大学法文学部)
小松久男(東京大学大学院人文社会系研究科)
坂井弘紀(千葉大学文学部)
佐原徹也(明治大学政治経済学部)
澤井充生(東京都立大学大学院社会科学研究科)
スーチュー, クラウディウ(神戸大学工学部大学院)
杉本 敦(東北大学大学院文学研究科)
ダダヴァエフ, ティムール(日本学術振興会外国人特別研究員)
中島崇文(東京大学大学院 総合文化研究科)
藤本透子(京都大学大学院人間環境学研究科)
ムッラジャノフ, ダヴラト(ウズベキスタン芸術学研究所)
松前もゆる(東京大学大学院総合文化研究科)
吉田世津子(四国学院大学社会学部)
渡邊日日(東京大学教養学部)

館内:
帯谷知可(国立民族学博物館地域研究企画交流センター)
佐々木史郎(国立民族学博物館民族学研究開発センター)
新免光比呂(国立民族学博物館民族社会研究部)