国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2014年1月27日(月)
公開フォーラム「世界文化遺産テオティワカンの現状と保存」

チラシダウンロード[PDF:29.6KB]
  • 日時:2014年1月27日(月)13:30~17:00
  • 場所:国立民族学博物館 第4セミナー室
  • 一般公開(参加無料/申込不要/定員:80名[先着順])
  • 使用言語:スペイン語(逐次通訳あり)
  • 主催:国立民族学博物館 科学研究費補助金基盤研究(S)「権力の生成と変容から見たアンデス文明史の再構築」(研究代表者:関雄二)
  • 協力:古代アメリカ学会
  • お問い合わせ:
    国立民族学博物館 関研究室
    565-8511  吹田市千里万博公園10-1
    TEL 06-6878-8252
    E-mail:sekiken★idc.minpaku.ac.jp
    ※★を@に置き換えて送信ください。
 

趣旨

本フォーラムでは、メキシコにある世界文化遺産テオティワカン遺跡をとりあげ、発掘調査に関わってきたメキシコと日本の考古学者を招き、祭祀遺跡である王墓に焦点をあてた最新の研究の紹介と今後の保存活動に関する議論をおこないます。

メキシコは、マヤやアステカといった古代文明が成立した場所として有名ですが、中央高原には、マヤとほぼ同時代に都市国家テオティワカンが栄えました。講演者の一人である杉山三郎氏(愛知県立大学特任教授)は、これまでにテオティワカン遺跡の「羽毛の蛇神殿」や「太陽のピラミッド」、「月のピラミッド」を発掘し、この都市国家を率いてきた権力者の姿、とくに祭祀的側面を明らかにしてきました。また今回、メキシコより招へいするセルヒオ・ゴメス氏は、現在「羽毛の蛇神殿」内部にある王墓の発掘を手がけている考古学者であり、杉山氏とともに、その遺構の保存活動をメキシコ政府から正式に委託されています。日本は、メキシコと文化人類学、考古学、そして歴史学の分野で長らく交流を深めてきた経緯がありますが、研究のみならず、文化遺産の保存においても交流と協力が進展していくことが期待できます。

プログラム

13:30~14:00 「テオティワカン研究史」
杉山三郎(愛知県立大学)
14:00~15:30 「テオティワカンの考古学近況とモニュメント保存問題」
セルヒオ・ゴメス(メキシコ国立人類学歴史学研究所)
15:30~15:45 休憩
15:45~17:00 コメントと全体討論