国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ

2016年2月12日(金)
第5回「ケアと養生の文化」研究会「高齢者たちと共に考えるウェルビーイング――宮城県の在宅高齢者生活支援の現場から」
  • 日時:2016年2月12日(金) 14:00 - 17:00
  • 場所:国立民族学博物館 大演習室
  • 一般公開(参加無料/要事前申込/定員:20名[先着順])
  • お問い合わせ:
    国立民族学博物館 鈴木七美研究室
    〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
    TEL 06-6878–8290/FAX:06-6878-7503
    E-mail:suzunana-ken★idc.minpaku.ac.jp
    ※★を@に置き換えて送信ください。

★「ケアと養生の文化」研究会は、ケアと養生の考え方の多様性とその変遷に関し検討しています。国内外から研究者・実践者を招聘し、ライフコースにおけるケアと育みの文化について議論を深め、文化人類学、医療社会史、医学などの領域横断的研究と実践現場とを架橋する意義について考えます。(科研成果公開「多世代共生『エイジ・フレンドリー・コミュニティ』構想と実践の国際共同研究」(基盤B)〔特設分野研究:ネオ・ジェロントロジー〕/「スイスにおける高齢者のウェルビーイングと代替医療の適用に関する文化人類学研究」(基盤C)(代表者:鈴木七美))

 

趣旨

高齢者が希望する活動を実現できるよう生活支援のデザインと実践を続けてきた経験と問題認識につきまして、介護支援専門相談員のお二人(科研研究協力者)に発表していただきます。
舞台である宮城県名取市の事業所は、東日本大震災を経験し、高齢者および近隣住民の生活再編に深く携わってきました。特に震災後には、クライアントである高齢者のみならず、周囲の人々とも交流することが、多くの人の孤立や病気を予防することに繋がるという知見も得たことから、高齢者と支援者たちが共にウェルビーイングを考えられる場や制度についても検討します。

 

プログラム

14:00 - 15:30 講演1「超高齢社会におけると介護支援事業の現状と課題」
田仲美智子(株)バイタルケア名取事業所・所長(介護支援専門相談員・介護福祉士)
15:30 - 17:00 講演2「高齢者のウェルビーイングと生活支援事業の現状と課題」
猪股陽子(株)バイタルケア名取事業所・主任介護支援専門相談員(介護福祉士)
 

講演者プロフィール

田仲美智子(株)バイタルケア名取事業所・所長(介護支援専門相談員・介護福祉士)
介護保険制度施行と同年に介護業界へ入り、訪問介護、サービス提供責任者、介護支援専門相談員の現場経験を経て、平成21年4月に㈱バイタルケアの秋田事業所所長、平成24年7月に名取事業所・所長に就任。居宅介護支援、訪問介護、通所介護(2か所)を統括管理している。

猪股陽子(株)バイタルケア名取事業所・主任介護支援専門相談員(介護福祉士)
介護保険制度施行前から介護に携わり、平成18年より、㈱バイタルケア バイタルケア名取の居宅介護支援事業所の管理者として従事してきた。現在、統括する所属のケアマネージャーは5名である。