国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ

2016年11月13日(日)
文化遺産の継承と発展 郷土芸能復興支援メッセ――みんなで語り、みんなで継なごう
平成28年度館長リーダーシップ支援経費/科学研究費補助金基盤(B)「東日本大震災で被災した民俗文化財の保存および活用に関する基礎研究」/人間文化研究機構基幹研究「日本列島における地域文化の再発見とその表象システムの構築」

チラシダウンロード[PDF:1.41MB]
  • 日時:2016年11月13日(日)13:00 - 16:00
  • 場所:大船渡市立三陸公民館大ホール
       岩手県大船渡市三陸町越喜来字前田36-1
       TEL:0192-44-2510
  • 一般公開(参加無料/申込不要)
  • 主催:国立民族学博物館
  • 後援:大槌町教育委員会、大船渡市教育委員会、釜石市教育委員会、山田町教育委員会、陸前高田市教育委員会
  • お問い合わせ:
    国立民族学博物館 林研究室
    TEL: 06-6876-2151(代表)
    E-mail:s-hidaka★idc.minpaku.ac.jp
    ※★を@に置き換えて送信ください。

「当日プログラム」ダウンロードはこちら

 

趣旨

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、東北地方太平洋沿岸3県を中心に甚大な被害をもたらした。その被害は人びとの暮らしのあらゆる面におよび、各コミュニティが地域の中で育み、継承してきた伝統文化も、その担い手の被災や道具類の喪失などによって、大きな痛手を被った。
国立民族学博物館(以下、民博)は、東日本大震災発生後、他の組織や団体と協力し、被災地の文化遺産の被害状況を調査し、その再建・復興に向けての支援をおこなってきた。同時に、2012年から毎年、被災地の郷土芸能を関西に招き、民博等での公演を、被災地の現状を広く知ってもらうためのシンポジウムと合わせて開催してきた。また、現地の郷土芸能継承者と連携し、活動再開に支障を抱えている団体の実態調査と、必要経費の申請手続きのサポートをおこなってきた。
これまでの5年半にわたる上記のような活動を通じて、伝統文化とりわけ暮らしと密接に結びついた郷土芸能のもつ意味、地域の復興や生活再建に果たす役割の大きさを改めて知るともに、活動再開が困難な状況からの脱却には、多方面からの支援が必要かつ重要であることが明らかとなった。
本企画「郷土芸能復興支援メッセ 文化遺産の継承と発展」は、郷土芸能団体が活動を継承し、未来に向けてさらに活動を活性化していくために、被災した郷土芸能団体のこれまでの歩みと現在の課題を共有するとともに、今後も発生する自然災害などによる存続の危機に対応するための、事前対策、支援の在り方、その支援を受けるためノウハウの整理、平時における衣装・道具類の維持・管理の仕方などを共有する機会とすることを目的としている。

プログラム

進行係:日髙真吾、橋本裕之

13:00 - 13:10 挨拶
須藤健一(国立民族学博物館長)
13:10 - 13:20 趣旨説明
吉田憲司(国立民族学博物館)
13:20 - 14:00 語り場(第1部)「郷土芸能の再開への試み」
コーディネーター:橋本裕之(追手門学院大学)、日髙真吾(国立民族学博物館)
14:00 - 14:10 休憩
14:10 - 15:10 個別相談(道具の補修、行政支援、助成団体と自由討論)
15:10 - 15:50 語り場(第2部)「芸能の道具、衣装を保全する」
コーディネーター:日髙真吾(国立民族学博物館)、橋本裕之(追手門学院大学)
15:50 - 16:00 総括
吉田憲司(国立民族学博物館)
閉会挨拶
笹山政幸・古水力