国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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【募集締切】2014年10月3日(金)まで延長!
《募集要項》平成26年度みんぱく若手研究者奨励セミナー「包摂と自律の人間学――宗教と社会的つながりをめぐって」

チラシダウンロード[PDF:1.47MB]

国立民族学博物館では、若手研究者による本研究機関の共同利用を促進するため、「みんぱく若手研究者奨励セミナー」を開催します。つきましては、全国の博士後期課程の大学院生およびPDを対象に参加者を募集します。
本年度は、本館の機関研究に沿い「包摂と自律の人間学――宗教と社会的つながりをめぐって」というテーマを掲げ、本館教員による発表に続き、参加者による個人研究発表をおこないます。その際、参加者のなかから優秀発表者を選出し、「みんぱく若手セミナー賞」を授与します。また、共同研究(若手)などの本館の共同利用制度の紹介、図書室や展示・収蔵庫などの施設案内も合わせて実施します。ご応募をお待ちしています。

 
1.開催期間 平成26年11月26日(水)~11月28日(金)の3日間
2.開催場所 国立民族学博物館 第6セミナー室(本館2F)
3.テーマ 「包摂と自律の人間学――宗教と社会的つながりをめぐって」
本年度の若手セミナーでは、本館の機関研究「包摂と自律の人間学」をテーマに、宗教と社会的つながりの関係を扱う研究を募集します。 近年の人文・社会科学では、グローバリゼーションの進展や新自由主義の浸透に伴い、社会的つながりの減退と責任の個人化が起きているという認識が一般的になりつつあります。
それと呼応するかたちで、宗教が人々をつなぐ働きをもつことにもあらためて注目が集まっています。
ここで言う宗教には、長い歴史を経て体系化された宗教だけではなく、講や新興宗教、民間信仰や社会思想も含まれます。
これらの宗教は、人々をつなぐ働きをもつ一方で、つながりの範囲を限定する理由を人々に与えることもあります。
また、宗教を基盤とした人々のつながりは、顔の見える範囲に収まることもあれば、ナショナリズムと密接に結びつくことや、国家を超える動きを見せることもあります。
本年度の若手セミナーでは、人々のつながりを生み出し、また、それを限定する宗教の働きについて人類学的発想に基づいて議論することを目指します。
4.セミナーの内容 (1)本館の共同利用制度の紹介(共同研究(若手)など)
(2)施設案内(図書室、展示場、収蔵庫など)
(3)本館教員による発表(各60分)
  ⅰ)菅瀬晶子 「聖者崇敬をめぐるムスリムとキリスト教徒、ユダヤ教徒の共存と反発 -イスラエル・パレスチナとレバノンの事例」
  ⅱ)杉本良男 「南インドにおける津波災害と社会的つながり」
(4)参加者による研究発表:50分(発表30分、質疑応答20分)の持ち時間のなかで研究発表をおこない、質問・コメントを受ける。
5.表彰制度 (1)優秀発表者の選定:優秀発表者を選定し「みんぱく若手セミナー賞」を授与する。受賞者はHP等で公表する。
(2)セミナー終了後、参加者の発表要旨はHP等で公表する。また、参加者は全員『国立民族学博物館研究報告』(査読有)への投稿資格を得る。
6.応募資格 日本国内の大学院博士後期課程の大学院生あるいはPD、または左記に相当する研究歴を有し、積極的に参加する意志を持つ者。
※ただしフィールドワークに基づく研究発表をおこなうことが望ましい。
7.募集人数 約10名
8.参加費 無料(参加者には人間文化研究機構の規定にもとづき旅費・宿泊費を支給)
9.応募方法 以下の書類を応募先に郵送する。
(1)履歴書 ダウンロードはこちら[xls:45KB]
(2)発表要旨(1200字程度で発表内容を記載、様式自由)
(3)その他の要望
※特別な補助等が必要な場合には、その旨明記すること。
10.応募/お問い合わせ先 〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
国立民族学博物館 研究協力課共同利用係 宛
E-MAIL:kyodok☆idc.minpaku.ac.jp ※☆を@に変更して送信ください。
TEL:06-6878-8347(ダイヤルイン)
11.応募締切 平成26年9月26日(金)必着10月3日(金)まで延長
12.参加者の決定 応募書類にもとづき本館研究戦略センターにおいて選考の上、10月中旬に通知する。
13.その他 (1)セミナー開催期間中の宿泊場所は、各参加者が手配すること。
(2)参加者はセミナーの全日程に参加すること。
(3)応募書類は返却しない。