国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館外での出版物

地球時代の文明学2

2011年6月14日刊行

梅棹忠夫 監修
比較文明学会関西支部 編
中牧弘允 責任編集

京都通信社

出版物情報

主題・内容

現代への文明学的視角として、国際通貨供給システムとジャワの原子力発電所についての論考が注目される。前者はアメリカ・ドルの暴落を予測し、後者はイスラムの指導者が表明する原発への憂慮を明らかにしている。

目次

梅棹忠夫 監修のことば
● 第一部 文明史観へのアプローチ
宮原一武 主流文明史における国際通貨供給システム──経済恐慌の要因と景気回復
日置弘一郎 文明の中の企業
平田一郎 自然と神──環境論的霊性の観点から
● 第二部 地域文明へのアプローチ
村瀬智 現代インド文明再考──カースト制度と世捨ての制度
秦兆雄 変化する中国の都市農村関係──収奪文明から環流文明への展望
加藤久典 対峙するグローバル文明とローカル文明──ジャワにおける反原発運動の示唆するもの
■ 評論
正塚晴康 欧米自然観推移のあらまし
■ コラム
新免光比呂 謎の移動民族ヴラヒをおって
山中由里子 アレクサンドロス研究と比較文明学
解題………原田憲一
あとがき………中牧弘允