国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館外での出版物

民族大国インドネシア

2012年9月25日刊行

鏡味治也 編著

木犀社
【共同研究成果】

出版物情報

主題・内容

典型的な多民族国家インドネシアの今日的な国内諸民族の状況について、独立後初めて2000年に実施された民族出自を含むセンサスのデータも参照しながら、複数の民族・地域事例を紹介して論じた。

目次

序 インドネシアの国民意識と民族意識(鏡味治也)
1 アイデンティティの拠り所:受け継がれるスンダ語教科書からの考察(森山幹弘)
2 都市の家族、村の家族:バリ人の儀礼的つながりの行方(中谷文美)
3 バティックに染め上げられる「華人性」:ポスト・スハルト期の華人と文化表象をめぐって(津田浩司)
4 受け継がれた罪と責務:西ティモールにおけるキリスト教と祖先崇拝(森田良成)
5 コラージュとしての地域文化:ランプン州に見る民族から地域への意識変化(金子正徳)
6 慣習継承の政治学:スマトラ二州に見る公的継承プロジェクトの限界(岡本正明)
7 異種混淆のジェネオロジー:スラウェシ周辺海域におけるサマ人の生成過程とその文脈(長津一史)
8 首都に暮らすバリ人ヒンドゥー教徒(鏡味治也)
9 ジョジョバ(幸せな独り者):都市部におけるキャリア女性の食行動とジェンダー規範の変容(阿良田麻里子)