国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館外での出版物

「はじまり」を探る

2014年10月4日刊行

池内了 編

東京大学出版会

出版物情報

主題・内容

私たちはどこから来てどこへ行くのでしょうか、新しい質の創造はなぜ生じたのでしょうか――宇宙の起源から人類の文化発祥にいたるまで、あらゆる事象には必ず「はじまり」があります。その創造と発展の根源的理由に、文系・理系を超えた幅広い視点から一流の執筆陣が迫ります。

目次

まえがき
第I部 天の部
第1章 すべての「はじまり」――ビッグバン(佐藤勝彦[自然科学研究機構機構長])
第2章 形の世界の「はじまり」――質量の起源(磯暁[高エネルギー加速器研究機構])
第3章 生命の「はじまり」への条件――ハビタブル惑星の誕生(田村元秀[元国立天文台])
第II部 地の部
第4章 生命の「はじまり」――化学進化(小林憲正)
第5章 ゲノムの働きと起源と学際的な研究(池村淑道[元国立遺伝学研究所])
第III部 人の部
第6章 ヒトの「はじまり」(長谷川眞理子[総合研究大学院大学・副学長])
第7章 世界の家畜飼養の起源――ブタ遊牧からの視点(池谷和信[国立民族学博物館])
第8章 古代アンデスにおける神殿の「はじまり」――モノをつくりモノに縛られる人々(関雄二[国立民族学博物館])
第9章 日本における農耕の起源(藤尾慎一郎[国立歴史民俗博物館])
第IV部 「はじまり」を考えるために
第10章 複雑性と科学――考え方・進め方(佐藤哲也[元核融合科学研究所)
第11章 人間-自然相互作用の「はじまり」を考える(佐藤洋一郎)
第12章 「言語と感情のはじまり」におけるコミュニケーションの役割(岡ノ谷一夫)
終章 「はじまり」の多様性と普遍性(池内了[元総合研究大学院大学・理事])