No.65 Authenticity and Cultural Identity: Performing Arts in Southeast Asia

2007年1月11日刊行

Edited by Yoshitaka Terada

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刊行の目的および意義

本書は、2003年9月に民博で開催された国際シンポジウム Questioning Authenticity: Southeast Asian Performing Arts and Issues of Cultural Identity （「日本・アセアン交流年2003」の関連事業）の報告書である。このシンポジウムは、「真正性」と「文化的アイデンティティ」を共通するキーワードにしながら、東南アジア音楽・芸能が直面する諸問題を多角的に分析することを目的とした。
本報告書は、シンポジウムにおける発表を基にした論文など11本と、発表に対するコメント・論評３本を収め、それぞれ「真正性」の内容・定義を本質主義的に追及するのではなく、この概念の運用が音楽・芸能の実践にいかに作用するかを分析している。扱われるテーマは多岐にわたり、国家の文化政策とローカルな文化実践の軋轢・緊張関係、マイノリティ集団による音楽・芸能を媒介としたアイデンティティの生成または操作、伝統音楽・芸能の伝承の現状とその問題点、戦争における音楽の役割などを含む。

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