国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

民博通信

『民博通信』は、本館において現在計画中、および進行中の研究について、その学術的な特色、独創的な点、期待される成果などを、研究者を中心に広く発信するのが目的です。使用言語は、日本語です。年4回発行。

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2006 No.115

特集 人類学的比較とは?
2006年12月28日発行

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目次

特集 人類学的比較とは?
責任編集 出口顯
グローバル化し、均質化する世界のなかで比較研究はもはや顧みるに値しないものになってしまったのだろうか。フィールドワークによる経験主義的探求にとどまらず人間の文化の多様性とともに一般性・普遍性の考察をめざすのが人類学であるなら人類学にとって比較は欠くことのできないものであるのみならず不可避の営みであるはずだ。自らの実践と向きあい、絶えず反省を重ねることが人類学の新たな展開のために必要だろう。
人類学的比較とは?
文 出口顯
科学か、非科学か──文化人類学における比較の歴史
文 栗田博之
ことばをくらべる──言語学における比較
文 菊澤律子
比較研究再考
文 出口顯
リーディング・ガイド
文 三尾稔・出口顯・杉本良男・菊澤律子
プロジェクト
帝国研究への視座
共同研究:インカ帝国再考──「帝国」概念の解体と帝国像の受容過程に関する研究
文・写真 関雄二
中国の環境政策「生態移民」を検討する
科学研究費補助金による研究:中国における環境政策「生態移民」の実態調査と評価方法の確立
文 小長谷有紀
資料と情報
ヨーロッパの言語・文化的多様性をめぐる動き──EURAC の活動紹介
文 小森宏美
ほん
藤川隆男編
『白人とは何か?──ホワイトネス・スタディーズ入門』
評者 塩原良和
岸上伸啓著
『イヌイット──「極北の狩猟民」のいま』
評者 久保田亮
民博の研究刊行物
ひと
ゴビンド・プラサード ダカールさん
テク・ナート ダカールさん

紹介者 出口正之
紀行
アズハル大学に学ぶフィリピンのイスラム教徒──エジプト・カイロより
文・写真 石井正子
ニュース
視座
もうひとつの研究博物館
文 佐々木史郎

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