国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

民博通信

『民博通信』は、本館において現在計画中、および進行中の研究について、その学術的な特色、独創的な点、期待される成果などを、研究者を中心に広く発信するのが目的です。使用言語は、日本語です。年4回発行。

お問い合わせは、国立民族学博物館 編集室まで。
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2007 No.117

特集 先住民と開発
2007年6月30日発行

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目次

特集 先住民と開発
責任編集 岸上伸啓
天然資源にめぐまれた地域の先住民は虐殺や強制移動をともなうなどの一方的な開発や、開発後の新しい環境下における社会経済的な苦難を体験してきた。
先住民は、開発の被害者である場合が多かったが、享受者であったり、主体的にかかわる推進者であったりする。彼らは国家や企業による開発からどのような影響を受けているのだろうか、また、彼ら自身はどのような開発を実施しているのだろうか。
先住民の開発へのかかわり方と人類学研究
文 岸上伸啓
開発とアボリジニーをめぐる果てしない物語―なぜ係争の種は尽きないのか
文・写真 細川弘明
「開発」だけでも、「伝統」だけでもなく―セントラル・カラハリ・ゲーム・リザーブにおけるサンの住民移転を考える
文・写真 丸山淳子
アラスカの石油開発と先住民
文・写真 井上敏昭
西シベリア・ネネツのトナカイ牧畜―ソ連解体後の動きと開発
文・写真 吉田睦
沙流川流域に住むアイヌ民族とダム建設
文 貝澤耕一・岩崎まさみ
リーディング・ガイド
文 岸上伸啓
プロジェクト
現代の神話を追求する
共同研究:会社神話の経営人類学
文 日置弘一郎
資料と情報
世界動物考古学会議研究大会(ICAZ2006)に参加して
文・写真 野林厚志
ほん
印東道子編著
『環境と資源利用の人類学―西太平洋諸島の生活と文化』
評者 山口徹
西尾哲夫著
『アラブ・イスラム社会の異人論』
評者 小松和彦
竹沢尚一郎編
『宗教とモダニティ』
評者 林淳
杉島敬志・中村潔編
『現代インドネシアの地方社会─ミクロロジーのアプローチ』
評者 青木武信
民博の研究刊行物
ひと
劉明基さん
紹介者 朝倉敏夫
紀行
パプアニューギニア、ニューアイルランド島の「混血チャイニーズ」
文・写真 市川哲
ニュース
視座
展示場もフォーラムへ、そしてハブへ
文 小林繁樹

No.116 All No.118

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