
- 太田心平
- 国立民族学博物館・超域フィールド科学研究部・准教授
- OTA Shimpei
- National Museum of Ethnology・Department of Social Research・Associate Professor
- 私の研究地域である韓国・朝鮮は、北東アジアの諸地域と歴史的に深い関係をもっています。また、いち早く「北東アジア」という地域概念を国家レベルで意識し、特に2000年ごろから産官学をあげて北東アジアとのつながりを強化するとともに、北東アジアの他の地域とは違う独自性のアピールに力を注いでいます。
このプロジェクトで私は、(1)近代における韓国・朝鮮の「真正な文化」ないし伝統が、周囲の諸地域を鏡として創られてきた諸相、(2)特に、高麗青磁の制作手法と美術価値が、どのような域内協働関係により復興・確立されたか、(3)それら韓国・朝鮮の「真正な文化」が、域外のミュージアムやアートシーンで、どう区別化されてきたのか、どう新たに区別化されようとしているか、(4)それらと関係し、近年の欧米諸地域での「北東アジア人」の協働関係がどのように構築されているのか、という4点をさぐります。
研究業績の詳細はこちら(国立民族学博物館ホームページ)
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