国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

スタッフの紹介

諸昭喜
諸昭喜CHE Sohee
学術資源研究開発センター・助教
専門分野
  • 医療人類学、朝鮮半島地域研究
各個研究
  • 社会の変化と民間にみられる産後病の変容
個人ホームページ

略歴

奈良女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了後、奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター協力研究員、国立民族学博物館外来研究員を経て、2020年より民博。

研究のキーワード

韓国、出産、民俗特有の病い、苦しみのイディオム、民間医療とケア、産後養生と産後儀礼

現在の研究課題

  • 社会の変化と民俗特有の病いの変容

所属学会

日本文化人類学会、日本人体科学学会、日本ジェンダー学会

主要業績

2019
「病いの社会・文化的構築とジェンダー:韓国の産後風の事例を通して」博士学位論文、奈良、奈良女子大学。

代表者を務めた研究・プロジェクト

文部科学省科研費(研究活動スタート支援)「社会変化と民俗特有の病いの変容:韓国と台湾の産後の病いに対する比較研究」研究代表者(2019.10~2021.3)

経歴

学歴

ソウル大学 師範学部 地理教育科 卒業(2005.8)
ソウル大学 社会科学大学院 人類学科 修士課程 修了(2011.2)
奈良女子大学大学院 人間文化研究科 博士後期課程 修了(2019.3)

職歴

ソウル大学 日本研究所 補助研究員(2007.5-2007.1)
ソウル大学 奎章閣 韓国学研究院 研究補助員(2007.3-2007.8)
ソウル大学病院 医生命研究院 臨床研究員 (2014.12-2015.7)
奈良女子大学 アジア・ジェンダー文化学研究センター 協力研究員 (2019.4-2020.3)
国立民族学博物館 外来研究員(2019.4-2020.3)
奈良市立看護学校 非常勤講師(「文化人類学」)(2019.09- : 各年度半期)
国立民族学博物館 学術資源研究開発センター 助教(2020.4- )

学位

修士(人類学)ソウル大学 社会科学大学院(2011)
博士(学術)奈良女子大学大学院(2019)

【学術論文】

2018
「韓国女生のソーシャル・サファリグの身体化:「産後風」の語りを中心に」『日本ジェンダー研究』21:65-78、東京:日本ジェンダー学会。
2018
「東洋医学における疾患の社会的構築:韓国の産後風を事例として」『人体科学』27(1):1-12、東京:人体科学会。
2017
神谷摂子、諸昭喜「韓国の産後ケアに関する研究:韓国の産後調理院と助産院を中心に」『奈良女子大学社会学論集』24:37-53、奈良:奈良女子大学。

【口頭発表】

2019
“Changing concepts of illness: A comparative study of Hieshō (susceptibility to chills) in Japan with Sanhupung (symptoms of postpartum illness) in Korea, Anthropology of Japan in Japan (AJJ)、明治学院大学(横浜)、2019年11月30日。
2019
“Idioms of Distress of Sanhupung, postpartum folk illness in Korea”, Workshop for Young Researchers in Japan and South Korea, 国立民族学博物館(大阪)、2019年2 月23日。
2018
「韓国における女性の痛みの身体化:産後風の事例を中心に」、第20回奈良女子大学社会学研究会、奈良女子大学(奈良)、2018年6月30日。
2017
“Multilayered meanings of the postpartum folk illness: cases of the Sanhupung in Korean women”, East Asian Anthropological Association 2017 Meeting, The Chinese University of Hong Kong, Hong Kong, China. November 15, 2017.
2016
“‘When folk belief meets biomedicine: changes in the postpartum care center industry in Korea”, East Asian Anthropological Association 2016 Meeting, Hokkaido University, Sapporo, Japan. November 16, 2016.

【その他】

2018
松岡悦子、安姗姗、諸昭喜、神谷摂子、「アジアの新しい風 インドネシア、韓国、中国の自然分娩の動き」、『助産雑誌』、72(10):790-795。