国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱくのオタカラ

竹筒琴 2009年5月22日刊行

福岡正太

竹筒琴とは、竹筒の周りの表皮を切れないように細く切りだし、柱(じ)をはさんで持ち上げて弦とした楽器である。両手で竹筒を抱え、指で弦をはじいて演奏する。このタイプの楽器は、東南アジアに広く見られるが、古くに現在のインドネシアあたりから人々が渡ったといわれるマダガスカルでも、よく知られている。近年は、金属の弦を張ることも多い。この楽器には、身近なものから様々なモノを作り出す人々の知恵や創造性が表れている。ちなみに、楽器分類上、琴(あるいは箏)は、胴に平行に弦をはった楽器で、ギターやバイオリンのように、弦が共鳴胴をこえてのびていないものを指している。竹筒琴は、「竹製ハープ」、「竹製ギター」などと呼ばれることもあるようだが、楽器学的にはハープやギターではなく、琴の仲間にあたる楽器である。

福岡正太(文化資源研究センター)

◆今月の「オタカラ」
標本番号:H63046 / 標本名:儀礼用弦楽器(saurai;筒状ツィター)

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幅:11×奥行:58×高さ:11(cm)/重さ:914(g)
※特別展「千家十職×みんぱく:茶の湯のものづくりと世界のわざ」にて公開中

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