国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。
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みんぱくとは

ごあいさつ

2017年4月1日

国立民族学博物館(みんぱく)は、世界最大級の博物館機能と、大学院教育の機能を備えた、文化人類学・民族学の研究所として、世界で唯一の存在です。今年で、開館40周年を迎えることになりました。
人類の文明は、今、数百年来の大きな転換点を迎えているように思います。これまでの、中心とされてきた側が周縁と規定されてきた側を一方的にまなざし、支配するという力関係が変質し、従来、 それぞれ中心、周縁とされてきた人間集団の間に、創造的なものも破壊的なものも含めて、双方向的な接触と交流・交錯が至る所で起こるようになってきています。それだけに、異なる文化を尊重しつつ、言語や文化の違いを超えてともに生きる世界の構築をめざす文化人類学の知が、これまでになく求められているように思われます。
みんぱくでは、こうした世界の変化を受けて、10年の年月を費やし、本館における世界諸地域の文化に関する常設展示の全面的な改修を進めてまいりました。その作業は、平成29年3月で一応の完了をみましたが、同年4月からは、研究部の体制も全面的に改め、時代の要請に応じた新たな組織で研究活動を推進することにいたしました。研究部は、「人類基礎理論研究部」「超域フィールド科学研究部」「人類文明誌研究部」「グローバル現象研究部」、そして「学術資源研究開発センター」から構成されます。いずれも、国内外の大学や研究機関、さらには研究や資料収集の直接の対象となった社会の人びと、すなわちソース・コミュニティの人びとと連携し、国際的なネットワークを通じた協働のもとで研究活動を展開していくことになります。
全面改修を終えた本館展示も、次の新たな段階に進みます。みんぱくにこれまでに蓄積され、今も蓄積されている研究情報を、展示を糸口にして、利用者、研究者の皆さまそれぞれの関心に応じて自由に引き出せ、さらなる探究につなげていくシステムを今後数年をかけて開発し、構築してまいります。
こうした活動は、かねてよりみんぱくがめざしてまいりました、さまざまな人びとの知的交流と発見、協働の場、つまり知のフォーラムを、これまで以上に充実したかたちで実現しようとするものです。
皆さまとともに、新たなみんぱくを作り上げていきたいと念願しております。
皆さまの、ご協力、ご支援を、心からお願い申し上げます。

国立民族学博物館長:吉田憲司

所在地
〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
電話:06-6876-2151(代表) ※建物設計:黒川紀章 建築・都市設計事務所
沿革
国立民族学博物館(みんぱく)は、文化人類学・民族学に関する調査・研究をおこない、その成果に基づいて世界の諸民族の社会と文化に関する情報を人々に提供し、諸民族についての認識と理解を深めることを目的として、1974(昭和49)年に創設され、1977(昭和52)年11月に開館しました。
施設の概要
敷地全体が公園計画に調和するように、建物の高さを全体的にできる限り低く押さえ、伝統的な日本建築のもつ美の特色を活かしています。1階に収蔵、2階に展示、3、4階に研究の機能をまとめて配置し、建物の中央部には採光が可能なパティオ(中庭)を設けています。
情報公開
本館が所属する人間文化研究機構の中期目標・中期計画・年度計画をはじめ、国立大学法人評価委員会による評価、国立民族学博物館外部評価報告、財務諸表など、本館の運営に関する諸情報を公開しています。