みんぱく映像民族誌

迷路のような旧市街と近代的な新市街が共存する、人口32万人の都市フェズ。 モロッコの古都の活気ある現在を紹介する。

中東発祥のベリーダンス。今や世界各国で習う人が増え、グローバル化が始まっている。

アパルトヘイト廃止以降、拡大するスラム。南アフリカ各地から集まってきた住人たちの前向きに生きる日常を記録した。

ケニア北東州は多くの遊牧民が暮らす地域。日本のNGO活動に注目して、遊牧民にとっての学校教育の意義を問う。

ケニアの首都ナイロビは豊かな自然と野生動物が観光の目玉。今日も大勢の観光客がジラフセンターを訪れる。

今日は水曜日。普段は閑散としている広場に牛やトラックがあふれ、真剣な売買の駆け引きがあちこちで行われる。

ケニア政府は治安回復のため、ストリート・チルドレンの移住にのりだした。最後まで残る子どもたちを通してナイロビの今を見る。

ブルガリアの民族楽器ズルナ演奏の名手、サミール。彼の日常生活からその優れた演奏の秘訣に迫る。

トルコ人の生活と儀礼に欠かせない、ダブルリードの管楽器ズルナ。演奏者たちの活動を紹介する。

バサヴァンナの人たちはインド南部の各地を、牛を使った芸を披露しながら移動生活を送る芸人集団である。

日本の味として欠かせないこんぶ。天日で干され、選葉され、厳しい検査を受けたのち各地へ出荷される。

漢族地域ではほとんど見られなくなった死者に対する子孫の孝の観念を色濃く残す葬礼の細部を雲南省大理盆地で収録している。

トンパ文化の再生に取り組むトンパ村で行われた災難除けの儀礼の一部始終を記録し、トンパの姿と儀礼文化の一端を紹介する。

苗年節（ミャオねんせつ）や闘牛大会を中心に、精巧な銀の装飾衣装や民族楽器の製作技術など、ミャオ族のさまざまな伝統文化を紹介する。

スンバの人たちは何のために、そしてどのように家を建てるのか。非常に高い屋根が特徴的な家の意味と、その成り立ちを知る。

太鼓づくりで有名な大阪市浪速区で結成された太鼓集団「怒」。あらゆる差別をなくすために演奏を続ける彼らの思いを聞いた。

若者達がダンスや衣装を披露するために意気込むナヴァラートリー。白熱する、特別な九日間を取材した。

インド西部の女神祭礼は時代とともに様変わりしている。変化のようすや村と町の祭りの違いを紹介する。

かつてヨーロッパでは錘り機を使った機織りが行われていた。北極圏に住む少数民族サーミ人が継承する古来の機織り技術を追う。

トナカイとともに遊牧生活をおくっていたサーミ人。かつての生活を支えていた伝統的なすまいを紹介する。

伝統的な文化がのこるチワン族。住居、芸能、行事、ベトナムとの国境貿易や観光開発の動きなどを紹介する。

チワン族の伝統的住まいには、ガスも水道もない。ホワンさん一家の生活と町に立つ市の様子をみる。

月餅（げっぺい）を食べ、ザボンを供える中秋節。町一番の大通りは、家族連れで賑わう。

能登半島地震により倒壊（とうかい）した穴水町指定文化財「明泉寺台燈籠」。研究者や職人など、さまざまな人の手を通じてよみがえる。

梵鐘は溶かした青銅を鋳型に流し込んでつくる鋳物製品。型をつくる細心さ、溶けた青銅をあつかう一瞬に、300年の伝統をもつ西澤梵鐘鋳造所の技をみる。

山間の平地で小麦栽培をいとなむ農耕民の土族。彼らの日常生活を特徴的な民族衣装や伝統歌謡とともに紹介する。

夏は祭りの季節。集まった人びとは華やかな衣装で歌を楽しむ。土族の民族衣装と歌謡を紹介する。

1979年、文字をもたなかった土族語に表記法が考案された。文字表記を普及させるためのさまざまな試みをえがく。

生神女とは聖母マリアのこと。伝統ある修道院での祭りに人びとのあつい信仰心をみる。

木造建築と民族衣装を誇ってきたこの地方にも、近代化の波が押し寄せてきている。

「陽気な墓」で有名な村のみやげものは毛織物。羊毛刈りから機織りまですべて人の手で行われる。

人里離れた山奥の放牧地で羊とともに夏をすごす男たち。彼らの一日の仕事を紹介する。

伝統的儀式や価値観と現代的な流行が混じりあうヒンドゥー教徒の結婚事情に、関係者のインタビューも交えて迫る。

森林と湖の国エストニア。フィンランド湾に面した北部と内陸の南東部の民家を比較しながら解説する。

エストニアの少数民族セトゥ人。昔ながらのパン作りやロシア正教の信仰など、かれらの生活について紹介する。

ロシア人の村が点在するエストニアの国境付近。湖に生きる漁師の一日をおう。

ロシアとエストニアにまたがる地域｢セトゥ｣。そこに住む人びとの生活と伝統を守ろうとする姿を紹介する。

沖縄県浜比嘉島のお盆では、霊を迎え楽しませるために、太鼓を打ちながら踊るエイサーが演じられる。

大阪に住むウチナーンチュ（沖縄人）たちは、なぜ、大阪の地で沖縄の盆踊りであるエイサーを踊るのか。彼らの思いを聞いた。

アメリカ先住民ホピに伝わる銀細工づくり。その独特な制作技法と作品に表されるホピの伝統や世界観を見てみよう。

世界に広く知られる米国南西部先住民の宝飾品。その制作技法を紹介するとともに宝飾品産業の歴史と現状を解説する。

かつて樺太のアイヌの人々が作っていたサケの皮の衣装を、北海道のアイヌの人々が現代によみがえらせようと試みる。

ロシア連邦の一つトゥバ共和国には約25万人のトゥバ人が住んでいる。トージャ地方では彼らはトナカイを飼って暮らしている。

中国新疆ウイグル自治区のハナス湖周辺には約3千人のトゥバ人が住んでいる。彼らはチンギス・ハーンの子孫だと自称している。

モンゴル国には約2万5千人のトゥバ人が住んでいる。バヤンウルギー県ではカザフ人とともに遊牧生活をしている。

トゥバに魅せられて足しげくかようようになった研究者たちが、その現地での体験を語ることによって、トゥバの魅力を伝える。

おしゃれなセネガル人の衣生活を支える技術と人。さまざまな織り、染め、仕立てを都会と地方にさぐる。

ダカールの沖合3kmにある小さな島。博物館を訪ねながら、島の歴史と文化を振りかえる。

セネガルの日常を明るい色彩と独特の構図で描くガラス絵。世界的に有名なモール・ゲイ氏のアトリエから紹介する。

ここは出稼ぎの男たちの仕送りで豊かに暮らす村。仕送りにたよらず暮らせる道をさぐる人びとをえがく。

富裕なヒンドゥー司祭カースト（バフン）家族の結婚式。日数をかけ、儀礼を省略しない点で王族の結婚式に近いといわれる。

ヒマラヤを遠くに仰ぎ見ながら繰り広げられる結婚式。パンチャイ・バージャの伝統的な音楽が二人の門出を祝福する。

婚礼において仕立師・楽師カーストの人々によって演奏される、吉祥の音楽です。衰退しつつありますが、伝統文化として見直され始めています。

金細工カーストの職人が、女性を着飾る金の装飾品を制作する。それは色とりどりのビーズに通され、首飾りなどに仕上げられる。

王をとりまく勇壮な家臣や宮廷の楽師たち。伝統文化の継承者であり、後援者である「王さま」たちを取材した。

ボゴ村の王様が、きらびやかな衣装をつけた騎士と騎馬行進する。にぎやかに行われる王の示威行為を記録。

カメルーン北部マルアに住む人びとの生活を紹介。

ミクロネシアの小さな島モグモグ島。料理や酒づくり、キリスト教の教会で行われた葬式など、人々の暮らしをえがく。

運搬用や現金収入源として遊牧民ソマリにとって大切なラクダ。その病気は民間療法で治療する。

遊牧民から仲買人を経て、都市の食卓へとのぼるラクダのミルク。遊牧民にとって大切な栄養源・現金収入源である。

ラクダ肉はソマリの人びとの栄養源。解体作業は早朝から始まり、毎日ガリッサ市民の食卓に並ぶ。

ケニア、ガリッサ。この町に暮らすソマリの女性たちにラクダ肉を使った煮込み料理の作り方をみせてもらった。

1982年に民博が取材した四家族を2013年に再訪した。30年の間にネパールはどう変わったのか、家族のその後から振り返る。

一日中、大勢の人でにぎわうバザール。ここに集まるさまざまな品物と人をみる。

マーダルと呼ばれる伝統的な太鼓。その胴づくり、皮張り、調音とつづく製作工程をおう。

ヒンドゥーの神をたたえた舞踊に登場する仮面。土や紙をもちいた作り方には古来の技法が受けつがれている。

震災で8年ぶりに開催された岩手県大船渡市末崎町の熊野神社の式年大祭における平組梯子虎舞の上演の様相を紹介する。

愛媛県今治市の十数カ所で春祭を中心に行われている継ぎ獅子は、3人から5人の演者が継いで演じられる軽業風の演技で知られる。

茨城県龍ケ崎市の毎年7月の天王祭では、高さ十数メートルの柱の上とそこから張り渡した綱を伝い、曲芸風の演技の撞舞が行われる。

東湖八坂神社では統人と呼ばれる人びとによって祭や行事が行われてきた。7月の天王祭では、蜘蛛舞や牛乗り神事が行われる。

神奈川県川崎市中原区新城の新城神社秋季例大祭では、米俵を用いて力業の妙技を見せる囃子曲持が行われる。

モスクとその周辺、墓地の映像を通して、ぺー族が多数派の大理で暮らす回族の人々の生活とエスニック・アイデンティティを描く。

大理の回族はぺー語を話すが、このようにぺー族の花嫁が嫁いでくるのは珍しい。イスラム教徒と中国との両方の特徴がみられる結婚式。

三階建ての家の新築祝いの礼拝に集まった村の人々。インタビューで家主は、一家で出稼ぎをして資金をためてきた経験を語る。

回族のアラビア書道家がその腕前を披露する。インタビューでは書体と筆の種類、どのようにアラビア書道を学んだかを語る。

今では5人のハンターが残るだけになった、伝統的なサン人の毒矢狩猟。昔ながらの狩猟法を記録する。

地表水のないカラハリ砂漠で、人と家畜のいのちを支えるスイカ。スイカをめぐるサンの人びとの生活をえがく。

雨のふらない砂漠ならではの家づくり。一人の女性を中心に、サン人の家づくりをみる。

夜、病人をあつめ、たき火の回りで踊るドクター。悪霊を追いはらい、病気をなおすサン人の伝統医療をえがく。

伝統的な村をはなれ、砂漠のなかの新しい村で生き方をさぐるサンの人びと。どのように変わってゆくのだろう。

ネパールにすむ音楽家コミュニティのガンダルバ。その日々の生活と楽器づくりをさぐる。
（ガイネは差別語とみなされ、現在はガンダルバと呼ばれる）

1982年に民博がネパールで映像取材を行なった楽師の村を34年後に再訪。生業や社会の変化を追った映像ドキュメント。

ネパールのポカラで6年おきに催される仮面舞踊。シヴァ神の憤怒の相であるバイラヴ神や女神など12の神々が、ヒンドゥー神話に基づき踊ります。

在日コリアンの音楽は、かれらの歴史や生活を映し出している。過去を知り、未来を考えるための音楽のドキュメント。

ミンダナオ島西部やスールー諸島に住むイスラム教徒の人たちによって伝承されてきたゴング音楽「クリンタン」の演奏を紹介する。

フィリピン、ルソン島に住むカリンガの結婚式は、キリスト教会で式をあげたあと、花嫁の家で伝統的なゴング音楽を演じる。

フィリピン・ルソン島の山間部にあるバルバラサン村。村の生活に耳を傾けると、いろいろな音が聞こえてきます。

西アフリカの小さな地域ラジオが開催する文化週間の取材をとおして、多民族の連帯と地域の開発を目指す人びとの運動を紹介します。

西アフリカのグリオは、昔から歴史や文化など社会の記憶を歌と音楽、踊りで語り継ぐ専門の人びとです。

女性達はラジオ局の先導で小さな経済活動を営んでいます。ラジオ局主催の文化週間は女性グループによる伝統文化の紹介の場です。

西アフリカの小さな地域ラジオが開催する文化週間の取材をとおして、多民族の連帯と地域の開発を目指す人びとの運動を紹介します。

ほとんどの成人男性がパリへ出稼ぎに行き、定年まで村との往復を繰り返します。パリで生活する彼らの思いや、村に残った家族の暮らしを紹介します。

かつて楽師カーストのガンダルバのみが弾いてきた弓奏楽器サーランギ。ツーリズムと出合い、変化する演奏の形や生業を描きます。

ネパールの弓奏楽器サーランギの制作工程を丹念に追い、その演奏と歌を収録した38年前の貴重な記録です。

音は想像力を刺激し、カミサマ、精霊といった見えない力に人間が働きかける祭や神事において、重要な役割を果たしています。

牛皮を使った人形作りからクメール語版『ラーマーヤナ物語』の上演まで、カンボジアが育てた芸能を紹介する。

スバエク・トムの第一人者ティー・チアンさん。熟練の演技者としての影絵に対するかかわりと将来への思いを語る。

身近な題材と即興的なせりふが楽しいスバエク・トーイ。社会が落ち着くとともに活気を取り戻しはじめた。

ラカオン・カオルの意味は「サルの劇」。魔物クンパカーとサルが激しく戦う『リアムケー物語』の1場面をみる。

アシェンダはエチオピア北部において開催されるお祭りです。はなやかに着飾った若い女性グループが太鼓をたたきながら家々の軒先で歌い踊ると同時に、道行く人々を祝福します。

カメルーン高地に現在もその伝統がみられる王政社会の最大の行事は、数年に一度催される、王とともに踊る「王の祭り」である。

カメルーン高地に現在もその伝統がみられる王政社会の最大の行事は、数年に一度催される、王とともに踊る「王の祭り」である。

土葬にはじまり、火葬をへて、水葬でおわるバリ島の葬式。一大ページェントをおう。

カトリーの職人の工房で作り出す、絞り染め、更紗、藍染め。様々な染色の工程を見てみよう。

バザール（市場）での買い物から、羊肉の調理やパン焼きの様子など、「食」をつうじてオアシス都市でのくらしぶりを紹介します。

家畜市で羊を買い、ウズベキスタンの代表的な料理である羊肉を使ったプロフやショルバを調理する様子を紹介します。

ウズベキスタン・サマルカンド市郊外の村において、タンディルという伝統的な窯でパンを焼く様子を紹介します。

ウズベキスタン・サマルカンド市郊外の村で行われた結婚式における儀礼や披露宴の様子を紹介します。

漢族の祖廟は父系親族の祖先の霊をまつるところ。また、婚礼や葬儀、一族の重要な会議などもここで行われる。

中国では、祖先の霊をあがめ、加護を祈る風習が今でも強い。祖先を大切にしながら名や子孫を残すことを生き甲斐とする人が多い。

中世のスペインに花開いた、アラブの古典音楽。今もモロッコの人びとに愛されつづける音楽を紹介する。

アラブ古典音楽から生まれ中世のイベリア半島で花開いたアンダルシア音楽は、今もモロッコなどの北アフリカで生き続けています。

幕に映し出されたカラフルな影。ワヤン・クリット・シアムの人形つかい、ユソフさんが、ラクシュマナ王子の息子の物語を演じる。

三重県桑名市太夫を本拠地とする伊勢大神楽が、昔から活動領域としてきた地域を巡り、獅子舞と放下と呼ばれる曲芸を演じる様子を紹介する。

2019年にみんぱくで行われた伊勢大神楽ワークショップの記録映像。博物館を一つの村に例え、教職員や来館者が村人になって神楽を迎えた。

伊勢大神楽は2020年からのコロナ禍においても旅を続けた。山本源太夫社中の生活に密着し、研究者の視点から描いた映像民族誌。

能面は世界のどの仮面よりも手のかかった作品。製作過程を女性の面打ちに学びましょう。

京都在住の女性の能面師・岩井彩さんによる能面「小面こおもて」の制作の様子です。

20世紀末に神の声を呼び寄せるカミサマは、死者の想いをも代弁するイタコになった。恐山での彼女の活躍やイタコとカミサマ両方を演ずる仕事そしてオシラサマ遊ばせなどの行事を通じて現代の民間信仰の意味を探る。

ワヤン・ゴレック・チュパックは、ジャワ島西部北海岸の町チルボンで盛んな人形芝居。その上演と人形製作の過程を紹介する。

村の生活に密着しているゴング音楽。結婚や葬送、治療の儀礼の際にアンサンブルで演奏する。

ゴングの音が響く中、霊媒師はトランス状態に入り、ウシが霊（アラック）に捧げられる。村の人びとの病気治療の儀礼を記録した。

厳しいポル・ポト時代を経て安息の時を取り戻したカンボジア。ラッタナキリ州に住むクルンの人びとの生活を紹介する。

朝鮮王朝の王家を祀る宗廟祭。おごそかな儀礼を支える音楽や楽器は15世紀から伝えられてきた。

李朝時代の王たちを祀る宗廟祭では、古代中国の様式の祭礼音楽が演奏される。

村人をわかせる綱渡りや皿まわし、軽業。各地の芸能を取りいれながら完成させた男寺党の演技の記録。

モンゴルは、社会主義のもとで近代化を進めた。都市部での工業化、草原部での農業化やこれまでとは違う仕組みの牧畜の組織化について、リーダーたちが回想する。