国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。
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スタッフの紹介

吉岡乾
吉岡乾YOSHIOKA Noboru
人類基礎理論研究部・助教
専門分野
  • 言語学・南アジア研究
各個研究
  • 北パキスタン諸言語の記述言語学的研究
個人ホームページ 

略歴

2012年9月、東京外国語大学大学院地域文化研究科より博士号を取得。日本学術振興会の特別研究員PD、東京外国語大学の非常勤講師を経て、2014年4月より民博。

専門分野

ブルシャスキー語、ドマーキ語、記述言語学、南アジア研究(特にパキスタン北部)

研究のキーワード

ブルシャスキー語、ドマーキ語、カティ語、ウルドゥー語、パキスタン、ギルギット・バルティスタン、フンザ、記述言語学、対照言語学、比較言語学

現在の研究課題

  • ブルシャスキー語の記述言語学的研究
  • ドマーキ語の記述言語学的研究
  • シナー語の記述言語学的研究
  • 北パキスタン言語領域における類型的特徴の研究

所属学会

日本言語学会(2003~)、関西言語学会(2014~)、日本南アジア学会(2015~)

主要業績

2012
A Reference Grammar of Eastern Burushaski.(東京外国語大学大学院地域文化研究科提出、博士学位論文).
2010
The interrogative element in Burushaski. In Language, Area and Cultural Studies. 16. pp. 383–91. Tokyo: Graduate School of Global Studies, Tokyo University of Foreign Studies.
2006
「ドマーキー語概要と音韻論スケッチ」、敦賀陽一郎・三宅登之・川口裕司・高垣敏博(編)『言語研究におけるコーパス分析と理論の接点(言語情報学研究報告11)』、327–56頁、東京:東京外国語大学大学院地域文化研究科21世紀COEプログラム「言語運用を基盤とする言語情報学拠点」.

館外活動(大学教育、社会活動等)

  • 東京外国語大学世界教養プログラム 非常勤講師「基礎演習」(2013)

経歴詳細

学歴
  • 東京外国語大学外国語学部南・西アジア専攻ウルドゥー語学科 卒業(2003.3)
  • 東京外国語大学大学院地域文化研究科博士前期課程アジア第三専攻 修了(2007.3)
  • 東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程 単位取得満期退学(2012.5)
  • 東京外国語大学大学院地域文化研究科より 博士号取得(2012.9)
職歴
  • 国立国語研究所言語対照研究系 プロジェクト奨励研究員(2013.1–2013.3)
  • 日本学術振興会 特別研究員PD(2013.4–2014.3)
  • 東京外国語大学世界教養プログラム 非常勤講師(2013.10–2014.3)
  • 国立民族学博物館民族社会研究部 助教(2014.4-)
  • 国立民族学博物館民族社会研究部 助教(2014.4-2017.3)
  • 国立民族学博物館人類基礎理論研究部 助教(2017.4-)
学位
  • 言語学修士(東京外国語大学大学院、2007)
  • 学術博士(東京外国語大学大学院、2012)

研究詳細

ヒマラヤ山脈、カラコラム山脈、ヒンドゥークシ山脈の峻嶮な山々が集結している北パキスタン(ギルギット・バルティスタン自治州、ならびに、カイバル・パクトゥンクヮ州)は、幾つもの系統の言語が多々入り乱れている地域である。けれども、それらの言語の記述研究はこれまでにも少なく、今現在も研究者が多くない状況にある。

ギルギット・バルティスタン自治州のフンザ・ナゲル県やギズル県などで話されている、系統不明の言語、ブルシャスキー語。更にギルギット県、ディアミール県、アストール県などでも話されている印欧語のシナー語。そして、そういった数万、数十万人によって話されている言語に囲まれて、フンザ・ナゲル県モミナバード村、大ナゲル村ベディシャル、ギルギット市ドムヤールなどで僅かに話されている、消滅の危機に瀕した印欧語の、ドマーキ語。こういった言語を、現地調査によって得られたデータを基に言語記述をしていく。

業績詳細

著書
◇ 単著
2017
『なくなりそうな世界のことば』(西淑 イラスト)、大阪:創元社
論文
◇ 共著
2013
「FLExによるイテリメン語語彙データベースの構築と辞書の出力」(小野智香子、吉岡乾)、『千葉大学 ユーラシア言語文化論集』15: 79–99. 千葉: 千葉大学文学部 ユーラシア言語文化論講座.
◇ 単著
2016
Nominal Echo-Formations in Northern Pakistan. Bulletin of the National Museum of Ethnology (国立民族学博物館研究報告), 41/2: 109–125.
2016
Domaaki as a language of northern Pakistan: from a geolinguistic point of view. Papers from the Third International Conference on Asian Geolinguistics (Studies in Asian Geolinguistics, Monograph Series No. 1). 38–45.Tokyo: Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa (ILCAA), Tokyo University of Foreign Studies.
2016
Milk: South Asia (IE (Aryan, Iranian, Nuristani), Dravidian, Andamanese, Nihali, Burushaski). Studies in Asian Geolinguistics, III. 24–25.Tokyo: Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa (ILCAA), Tokyo University of Foreign Studies.
2016
Rice: South Asia (IE (Indic, Iranian, Nuristani), Dravidian, Andamanese, Nihali, Burushaski). Studies in Asian Geolinguistics, II. 19–20.Tokyo: Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa (ILCAA), Tokyo University of Foreign Studies.
2016
Sun: South Asia (IE (Indic, Iranian, Nuristani), Dravidian, Andamanese, Nihali, Burushaski). Studies in Asian Geolinguistics, I. 22–23.Tokyo: Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa (ILCAA), Tokyo University of Foreign Studies.
2015
Hunza Burushaski. In: Toshihide Nakayama, Noboru Yoshioka, and Kosei Otsuka (eds.). Grammatical Sketches from the Field 2. 143-178. Tokyo: Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa, Tokyo University of Foreign Studies.
2015
「ブルシャスキー語の動詞語幹と他動性」パルデシ プラシャント・桐生和幸・ナロック ハイコ(編)『有対動詞の通言語的研究:日本語と諸言語の対照から見えてくるもの』321-334.くろしお出版.
2015
「北パキスタン諸言語のコピュラ」大西正幸・千田俊太郎・伊藤雄馬(編)『地球研言語記述論集』7:207-223.
論文[外部サイト]
2014
「格配列パタンを決める動詞的要素と名詞的要素 ―パキスタンの言語を対照して―」『東京外国語大学記述言語学論集 思言』10: 159-202,東京:東京外国語大学 記述言語学研究室.
2014
「ブルシャスキー語の希求法不定詞とは何か」『東京外国語大学記述言語学論集 思言』10:223-233,東京:東京外国語大学 記述言語学研究室.
2012
A Reference Grammar of Eastern Burushaski. Unpublished doctoral dissertation, Tokyo University of Foreign Studies.
2010
The interrogative element in Burushaski. In Language, Area and Cultural Studies. 16: 383–91. Tokyo: Graduate School, Tokyo University of Foreign Studies.
2009
Sound Change from a to o in Ganesh Burushaski. In Department of Descriptive Linguistics, Tokyo University of Foreign Studies (ed.) Shigen. 5: 43–56. Tokyo: Department of Descriptive Linguistics, Graduate School of Global Studies/ Faculty of Foreign Studies, Tokyo University of Foreign Studies.
2008
「ブルシャスキー語の時制-相について」、『言語・地域文化研究(東京外国語大学大学院 博士後期課程論叢)』14: 283–97. 東京: 東京外国語大学大学院地域文化研究科.
2007
「ブルシャスキー語における特定性標示」、東京外国語大学 記述言語学研究室(編)『思言(東京外国語大学記述言語学論集)』3: 84–104. 東京: 東京外国語大学 地域文化研究科・外国語学部 記述言語学研究室.
2007
「ガネシ町のブルシャスキー語に関して」、東京外国語大学 記述言語学研究室(編)『思言(東京外国語大学記述言語学論集)』2: 66–76. 東京: 東京外国語大学 地域文化研究科・外国語学部 記述言語学研究室.
2006
「ドマーキー語概要と音韻論スケッチ」、敦賀陽一郎・三宅登之・川口裕司・高垣敏博(編)『言語研究におけるコーパス分析と理論の接点(言語情報学研究報告11)』: 327–56. 東京: 東京外国語大学大学院地域文化研究科.
共編
2015
Toshihide Nakayama, Noboru Yoshioka, and Kosei Otsuka (eds.). 2015. Grammatical Sketches from the Field 2. Tokyo: Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa, Tokyo University of Foreign Studies.
口頭発表
2017
"Echo-formation in Kati as a neighbouring language of Kalasha and Khowar" 33rd South Asian Languages Analysis Roundtable, 15-17 May, 2017, Adam Mickiewicz University in Poznań, Poland.
2016
“Using of Urdu numerals in languages of northern Pakistan” 日本南アジア学会 第29回全国大会、2016年9月24~25日、神戸市外国語大学
2016
“Domaaki as a language of northern Pakistan: from a geolinguistic point of view” The 3rd International Conference on Asian Geolinguistics, 23-24 May, 2016, Royal University of Phnom Penh, Cambodia.
2016
“Spatial expressions in Burushaski” 32nd South Asian Languages Analysis Roundtable 27-29 April, 2016, Universidade de Lisboa, Portugal
2015
“Noun Modifying Expressions in Eastern Burushaski” International workshop on Noun Modifying Expressions in South Asian Languages, 21-22 December, 2015, Deccan College in Pune, India.
2015
「ドマーキ語の言語状況について ―消滅の危機に瀕した北パキスタンの印欧語―」、日本南アジア学会 第28回大会、9月26~27日、東京大学 駒場Iキャンパス
2015
「ブルシャスキー語の空間参照枠」、日本言語学会 第150回大会、6月20~21日、大東文化大学 板橋キャンパス
2015
“On the Copulae of Languages in Northern Pakistan” 2nd Kashmir International Conference on Linguistics, 4-5 May, 2015, The University of Azad Jammu and Kashmir in Muzaffarabad, Pakistan.
2014
(With P. E. Hook and O. Koul) “Impersonal Causal Expressions: Searching for the links among Kashmiri, Shina of Gilgit, and Burushaski” 47th Annual Meeting of Societas Linguistica Europaea, 11-14 September, 2014, Adam Mickiewicz University in Poznań, Poland.
2014
「ブルシャスキー語の希求法不定詞とは何か」(ワークショップ「名詞化とその周辺に存在する諸問題 ―Malchukov(2006)の枠組みをもとにして―」での発表)、日本言語学会 第148回大会、6月8日、法政大学 市ヶ谷キャンパス
2014
「ブルシャスキー語の動詞の連体修飾構造」、日本言語学会第148回大会、6月7日、法政大学 市ヶ谷キャンパス
2014
Nominal Echo-formations in Northern Pakistan. Presented in 30th Roundtable of South Asian Languages Analysis. On 6th–8th Feb. University of Hyderabad.
2013
「ブルシャスキー語の動詞語幹と他動性」、NINJAL Typology Festa 2013、3月23~24日、国立国語研究所.
2009
Issues in writing a grammatical sketch of the Burushaski language. Presented in International Symposium on Grammar Writing: Theoretical, Methodological, and Practical Issues. On 10th Dec. Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa, Tokyo University of Foreign Studies.
2009
「北パキスタン諸言語での名詞反響」、日本言語学会 第138回大会、6月20~21日、神田外語大学.
2007
「ブルシャスキー語の反響語」、日本言語学会 第135回大会、11月24~25日、信州大学.
2005
「ブルシャスキー語における外来語の複数接尾辞について」、日本言語学会 第131回大会、11月19~20日、広島大学.
解説・総説・エッセイ
2016
「国立民族学博物館の収蔵品(11) 古代文明と文字」『文部科学教育通信』405: 2.
2016
「暗い谷間に映えるカラーシャの頭飾り」、池谷和信(編)『ビーズ つなぐ・かざる・みせる』: 76-77. 大阪: 国立民族学博物館.
2016
「ながなんぢゃ 題名だって悩んで決めるし」『月刊みんぱく』40/4: 20.
2016
「みんぱく食の民族誌 考える舌(35) 和菓子の名前」『京都新聞』4月13日.
2016
「みんぱく世界の旅 パキスタン(4)」『毎日小学生新聞』4月2日.
2016
「みんぱく世界の旅 パキスタン(3)」『毎日小学生新聞』3月26日.
2016
「みんぱく世界の旅 パキスタン(2)」『毎日小学生新聞』3月19日.
2016
「みんぱく世界の旅 パキスタン(1)」『毎日小学生新聞』3月12日.
2015
「評論・展望 世界の屋根の言語事情・研究事情 ―系統を越えた言語接触の現場」『民博通信』151: 4–9.
2015
「文化遺産 おもて・うら 危機言語を救わない」『月刊みんぱく』39/8: 16-17.
2015
「特集 躍動する南アジア 滋味深い、ことばの寄せ鍋」『月刊みんぱく』39/6: 9.
2015
「旅・いろいろ地球人 驚く(3) あの日見た花の名前は」『毎日新聞』4月2日夕刊.
2015
「異聞逸聞 山奥で飲んで食う人たち」『月刊みんぱく』39/2: 21.
2015
「アラビア系文字の拡がる世界」、庄司博史(編)『世界の文字事典』: 395. 東京: 丸善出版.
2015
「パフラヴィー文字と日本のかな・漢字」、庄司博史(編)『世界の文字事典』: 385. 東京: 丸善出版.
2015
「ヒトの隣にヒツジ・ヤギ ~パキスタン北部~」『みんぱくe-news』163
記事を読む
2014
「名詞化とその周辺に存在する諸問題 ―Malchukov (2006)の枠組みをもとにして―(特集「名詞化」)」『思言』10: 205–209. 東京: 東京外国語大学 記述言語学研究室.
2014
"Yak and Pig, Glacier and Sea" MINPAKU Anthropology Newsletter, 39: 1–3.
2014
「旅・いろいろ地球人 生き物(8) その角が格好いいから」『毎日新聞』7月18日夕刊.
2009
「ブルシャスキー語」、梶茂樹・中島由美・林徹(編)『事典 世界の言葉141』: 198–201. 東京: 大修館書店.
2006
「先住民たちの現在〈23〉 ブルシャスキー語を話す人々」『月刊 言語』35/11: 96–9.
調査歴
2017
ブルシャスキー語、カシミーリー語に関する調査(7月11日~7月27日)
2017
ドマーキ語、ブルシャスキー語に関する調査(6月5日~6月27日)
2017
都市部の言語動態に関する調査(1月23日~1月28日)
2016
カティ語、カラーシャ語に関する調査(10月21日~11月11日)
2016
ブルシャスキー語、カシミーリー語に関する調査(8月13日~9月13日)
2015
ドマーキ語、ブルシャスキー語、シナー語に関する調査(8月14日~9月18日)
2014
ドマーキ語、ブルシャスキー語、シナー語に関する調査(7月28日~8月29日)
2014
ドマーキ語、ブルシャスキー語に関する調査(2月24日~3月17日)
2013
ドマーキ語、ブルシャスキー語に関する調査(6月21日~7月19日)
2012
ドマーキ語、ブルシャスキー語に関する調査(10月1日~12月13日)
2009
ブルシャスキー語に関する調査(8月14日~9月14日)
2008
ブルシャスキー語、ドマーキ語、カティ語、カラーシャ語、コワール語に関する調査(9月5日~11月21日)
2007
ブルシャスキー語、ドマーキ語、コワール語に関する調査(8月6日~9月14日)
2005
ブルシャスキー語、コワール語、ドマーキ語に関する調査(8月8日~9月9日)
2005
ブルシャスキー語、シナー語に関する調査(2月14日~3月14日)
2004
ブルシャスキー語に関する調査(11月11日~11月21日)