国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

東南アジアにおけるサトイモの遺伝的多様性のマッピングによる栽培化モデルの検証(2017-2020)

科学研究費助成事業による研究プロジェクト|基盤研究(B) 代表者 ピーター J. マシウス

研究プロジェクト一覧

目的・内容

新旧2つの栽培化のモデルを検証するために、このプロジェクトでは(ⅰ)東南アジアの野生サトイモの分布をマッピングし、(ⅱ)形態学的多様性を記録し、(ⅲ)DNA 分析に必要な標本を採集し、(ⅳ)過去の交配を知るために、採集した栽培種サトイモや他のサトイモ属の野生種の標本について、葉緑体DNAの3つの座位と核DNAの2つの座位を比較し、サトイモ属の種間の遺伝子的関係、サトイモ栽培化のプロセスを明らかにする。 この研究を遂行し、研究会を開催し、成果を発表するために、このプロジェクトを構成する研究者および専門知識を持つ研究者とともに国際的な『野生サトイモWG(ワーキンググループ)』を立ち上げる。

活動内容

2017年度実施計画

4月 すでに収集している日本、台湾、フィリピンの40標本についてDNA分析の開始。
6月 第27回日本熱帯生態学会年次大会(6月16-19日、鹿児島県)に参加(池谷)。
7月 XIX International Botanical Congress(7月23-29日、中国(深セン))において、『Chloroplast and Nuclear Genome Diversity in Japanese Diploid and Triploid Taros: Is There Evidence for Hybrid Origins?』というタイトルで発表(マシウス)。
8月 ベトナム北部、ソンホン川流域デルタ(ハノイ近郊)での野外調査と標本採集(マシウス、NGUYEN Dzu)。
ハノイのPlant Resource Centerで育成されているサトイモから標本を採取(マシウス、NGUYEN Kien)。採集した66標本についてDNA分析を開始。
8月 インド北部(アッサム)での野外調査(池谷)。
9月 ベトナム南部、メコン川流域デルタ(アンザン省)での野外調査と標本採集(マシウス、NGUYEN Dzu)。
採集した40標本についてDNA分析を開始。
10月 中国、珠江流域デルタ(広東省、広西チワン族自治区)での野外調査と標本採集(マシウス、Chun-lin LONG)。採集した87標本についてDNA分析を開始。