国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。
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館外での出版物

山と森の環境史(シリーズ 日本列島の三万五千年――人と自然の環境史 第5巻)

2011年3月20日刊行

湯本貴和 編
池谷和信、白水智 責任編集

文一総合出版

出版物情報

主題・内容

日本列島は、なぜ生物多様性が高いのか。人間の歴史と生物の歴史の両面から検討する。とりわけ、ここでは東北日本の山村の歴史を、自然の恵みの豊かさと脆弱さ、自然資源をめぐる人間社会の葛藤として示し、将来の方向を探る。

目次

第1部 山地の自然史
東北日本の山地地形と山村/生物多様性と人間の森林利用/なぜクマ、カモシカ、サルは東北で生き延びたか
第2部 藩政期における多様な山地利用の変遷と社会制度
近世山村の変貌と森林保全をめぐる葛藤―秋山の自然はなぜ守られたか/巣鷹をめぐる信越国境地域の土地利用規制/猟師鉄砲の地域格差―仙台藩を中心として/マタギ文書の特質―九州狩猟文書との比較から/盛岡藩の維持と狼駆除―生態系への影響
第3部 明治以降における山地の自然資源利用の変遷
近代山村における多様な資源利用とその変化―北上山地の野生動物の減少と山村の暮らし/東北地方のニホンザルの分布変遷と人の暮らし/東北・中部地方山岳地帯に残存する大型獣用罠の技術的波及をめぐって/木工製品製作の変遷と山地資源―秋山郷の木鉢製作を中心に/近代における林野利用と山村の生業―長野県旧堺村の部落有林野統一事業をめぐって
第4部 現在の森林、動物、人間
秋山郷における山菜・きのこ利用の変遷と採集活動/木材資源利用から見た森林環境の変化とシカ/現山村における資源利用と獣害