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Catalogue du fonds Joseph-Charles Mardrus, traducteur des Mille Nuits et Une Nuit

館外での出版物

2022年3月

Tetsuo Nishio, Naoko Okamoto, Jun’ichi Oda, Margaret Sironval, Marion Chesnais, Yo Kaji

Éditions Abencerage, A. Ghozzi, Paris
【現代中東地域研究成果】

出版物情報

  • 出版社:Éditions Abencerage, A. Ghozzi, Paris 
  • 定価:40 ユーロ (税抜き)
  • ISBN:978-2-9529385-1-8
  • 判型:A4
  • 頁数:266ページ
  • 人間文化研究機構・ネットワーク型基幹研究プロジェクト「現代中東地域研究」成果(研究期間:2016年4月~2022年3月) 

主題・内容

ジョセフ・シャルル・マルドリュスは『千一夜物語』の訳者として有名。手稿など未発表作品が遺族のもとに所有されており十五年かけて整理。アラビアンナイト研究だけでなくフランス文学研究に必須の基本文献。

おすすめのポイント(読者へのメッセージなど)

国際共同研究の成果の国際編集による海外出版である。国立民族学博物館の研究班が遺族と独占契約を締結し、すべての資料のデジタル化ならびにカタログ化を完了し、その成果を刊行した。現在は様々な理由で資料が散逸しており、本データベースが唯一の資料となる。マルドリュス版はフランス文学をはじめとする文学関係者には絶賛され日本語訳もベストセラーになるほどだが、アラブ文学や中東の専門家からはあまり高い評価を受けてこなかった。大きな理由は、完全なアラビアンナイトとされるカルカッタ第二版やその英訳のバートン版とはまったく内容が異なる上に、底本となったアラビア語原典も不明だからであり、「真正なアラブ文学」の継承とは見做されなかったからである。しかしながら世界文学としてのガラン版アラビアンナイトの後継者は、文学の社会的機能から考えたときに、マルドリュス版と見做すことも可能である。もう一つの理由は、マルドリュスの生涯や、千一夜以外の仕事についての研究が資料不足から進んでいなかったこともある。本研究成果とそれに基づく今後の研究によって、アラブ世界とヨーロッパ世界の文化交流の象徴的存在であるマルドリュスの個人史の解明を通して、地中海地域におけるグローバルな文学空間の実相を捉えられるだろう。なお、構築したデジタル画像アーカイブは今後、フランス国立図書館と協定を締結した上で共同公開に向けて作業を開始する予定である。

目次

Avant-propos

Clé du catalogue

I. Joseph-Charles Mardrus, traducteur des Mille Nuits et Une Nuit

Biographie de Joseph-Charles Victor Mardrus (1868-1949)
Travaux de Joseph-Charles Mardrus
Mardrus et Les Mille et Une Nuits
Bibliographie de Mardrus
Chronologie

II. Catalogue du fonds Joseph-Charles Mardrus

Manuscrits et Tapuscrits
Florilèges
Carnets
Contrats
Dossiers personnels
Divers
Photos
Liste de fonds
Tableau des cotes et numéros de liste

Appendice

Index