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東南アジアのポピュラーカルチャー――アイデンティティ・国家・グローバル化 ★

館外での出版物

2018年3月26日刊行

福岡まどか、福岡正太 編著

スタイルノート
【共同研究成果】

出版物情報

主題・内容

映画、音楽、ファッション、社会現象などを取り上げ、東南アジアの人々がグローバル化する世界にどのように向き合い、自らを位置づけ、新たな文化を生み出しているのかを、17名の多彩な執筆者が考察した論文集。

目次

はじめに(福岡まどか)

序章:東南アジアのポピュラーカルチャー ~アイデンティティ・国家・グローバル化~(福岡まどか)

第1部 せめぎあう価値観の中で

第1章:タイ映画・テレビドラマ・CM・MVにみる報恩の規範 ~美徳か抑圧か、「親孝行」という名のもとに~(平松秀樹)
第2章:シンガポールにおける政府対映画製作者間の「現実主義的相互依存/対立関係」(盛田茂)
第3章:農村のポピュラー文化 ~グローバル化と伝統文化保存・復興運動のはざま~(馬場雄司)
第4章:国民映画から遠く離れて ~越僑監督ヴィクター・ヴーのフィルムにおけるベトナム映画の脱却と継承~(坂川直也)
〔コラム1〕コスプレとイスラームの結びつき(ウィンダ・スチ・プラティウィ)
〔コラム2〕テレビと悪行(井上さゆり)
〔コラム3〕インドネシア映画にみられる「未開な地方」の商品化(小池誠)
〔コラム4〕タイ映画にみるお化けの描き方(津村文彦)
〔コラム5〕ポップカルチャーとしてのイレズミ(津村文彦)
〔コラム6〕イスラーム・ファッション・デザイナー(福岡正太)
〔コラム7〕タイ映画にみられる日本のイメージ(平松秀樹)

第2部 メディアに描かれる自画像

第5章:フィリピン・インディペンデント映画の黄金時代 ~映画を通した自画像の再構築~(鈴木勉)
第6章:インドネシア映画に描かれた宗教と結婚をめぐる葛藤(小池誠)
第7章:フィリピンのゲイ・コメディ映画に投影された家族のかたち ~ウェン・デラマス監督の『美女と親友』を中心に~(山本博之)
第8章:スンダ音楽の「モダン」の始まり ~ラジオと伝統音楽~(福岡正太)
〔コラム8〕愛国歌と西洋音楽 ~インドネシアの国民的作曲家イスマイル・マルズキ~(福岡まどか)
〔コラム9〕ミャンマーの国立芸術学校と国立芸術文化大学(井上さゆり)
〔コラム10〕さまざまな制約と検閲がつくる物語の余白(山本博之)
〔コラム11〕インドネシア映画におけるジェンダー表現と検閲システム(福岡まどか)
〔コラム12〕映画を通して広まった音楽 ~マレーシア音楽・映画の父P・ラムリー~(福岡まどか)
〔コラム13〕シンガポールにおける「ナショナル」なインド舞踊の発展(竹村嘉晃)

第3部 近代化・グローバル化社会における文化実践

第9章:メディアから生まれるポピュラー音楽 ~ミャンマーの流行歌謡とレコード産業~(井上さゆり)
第10章:インドネシア・インディーズ音楽の夜明けと成熟(金悠進)
第11章:人形は航空券を買うことができるか? ~タイのルークテープ人形にみるブームの生成と収束~(津村文彦)
第12章:越境するモーラム歌謡の現状 ~魅せる、聴かせる、繋がる~(平田晶子)
第13章:「ラヤール・タンチャップ」の現在 ~変容するインドネシア野外映画上映の「場」~(竹下愛)
〔コラム14〕東南アジア映画で増す、韓国CJグループの影響(坂川直也)
〔コラム15〕ステージからモスクへ?(金悠進)
〔コラム16〕アセアンのラーマヤナ・フェスティバル(平松秀樹)
〔コラム17〕変化する各地のカプ・ルー(馬場雄司)
〔コラム18〕スマホは複数持ち(井上さゆり)
〔コラム19〕IT化が進む農村社会(馬場雄司)
〔コラム20〕「ラテ風味」のイワン・ファルス ~インドネシアのカリスマプロテストソングシンガーの現在~(竹下愛)
〔現地レポート〕東南アジアのトコ・カセット(カセット店toko.kaset)訪問記(丸橋基)

あとがき(福岡正太)

執筆者紹介