現代“間食”考 狭間からみる人類の食
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主題・内容
「間食」とは何か?霊長類学、民俗学、文化人類学、心理学、栄養疫学などの多角的視点から、間食の起源と歴史、現代社会における意味を考察する。間食という日常的な行為から人間の食の本質に迫る。
おすすめのポイント、読者へのメッセージ
間食の功罪を考え、人間にとって食事とは何かをあらためて考えることになるでしょう。コスパ、タイパという価値観で食事をとらえることも再考してみましょう。
目次
[巻頭言]
間食に垣間見る人間の食の本質(守屋亜記子)
[序 章]
間食論へのアプローチ(野林厚志)
[第Ⅰ部]間食の起源
第1章 霊長類の「間食」(市野進一郎)
[第Ⅱ部]間食の民族誌
第2章 アフリカ狩猟採集民にとっての間食とは(池谷和信)
第3章 モンゴル遊牧民の食べ方 間食と食事の区分はあるか(石井智美)
第4章 シリア都市民の間食 ナッツ・果物・菓子・ファストフード(黒木英充)
第5章 戦後イタリア社会に生まれたメレンディーナ(宇田川妙子)
第6章 西部インドネシアの間食 ご飯でなければ間食なのか(阿良田麻里子)
[第Ⅲ部]日本の間食
第7章 現代日本の農村にみる間食とその類 間食・おやつ・菓子・お茶うけ(江頭宏昌)
第8章 長野県の家庭料理、おやつの特徴 仕事の合間の一服文化(中澤弥子)
第9章 間食と食事との相互変化 民俗学の見た食文化研究より(山田慎也)
[第Ⅳ部]間食と社会
第10章 間食の実態とその内容 栄養疫学研究からの知見(佐々木敏)
第11章 生活者にとっての食の価値(野沢与志津)
第12章 心理学からみた間食(大森美香)
[総括]
間食 考えるに適した食事(野林厚志)
おわりに 間食は豊かさの証か(梅崎昌裕)
あとがき(野林厚志)
執筆者紹介