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企画展「フォルモサ∞アート――台湾の原住民藝術の現在(いま)」におこしください!!

みんぱく e-newsの読者のみなさま、グローバル現象研究部の野林厚志です。今回はやはり企画展「フォルモサ∞アート――台湾の原住民藝術の現在(いま)」のことをお伝えしようと思います。12名の台湾の先住民アーティストのコンテンポラリー・アートの作品を一堂に展示する、日本ではこれまでにも類のない展示会です。

9月18日に開幕したこの展示会で、私はキュレーションを担当しました。最近ではインターネットコンテンツを扱う分野でもキュレーションという用語が使われますが、従来は美術館等で、展示する作品を選定したり、展示会のコンセプトそのものを考えたりすることがキュレーションと呼ばれてきました。

みんぱくの展示は、もちろん今の時代の文化に関するものも展示していますが、伝統的な民族文化の博物館というイメージが強いかもしれません。私も最初は現代の作品と民博に収蔵されてきた伝統的なものとを対照させながら展示しようかと考えていました。

展示の準備のために半年ほどかけて、出展をしてくれるアーティストのアトリエをたずねて歩き(正確には車で移動ですが)、アーティストの想像力と創造力に圧倒されました。キュレーションの構想はアーティストを知ることによって変化していくことを実感しました。

どんな展示になったか、ぜひ、展示会にお運びください。大阪・関西万博よりは混んでいないし、万博が終わってもしばらく企画展は続きます(12月16日まで)。「行けないよ~」というかたは、FacebookやXで発信する企画展の話題をお楽しください。

野林厚志(国立民族学博物館教授)

関連ウェブサイト

企画展「フォルモサ∞アート――台湾の原住民藝術の現在(いま)」

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関連写真

 

 

インスタレーションは来日したアーティストと民博のスタッフの共同作業でした。(撮影:野林厚志、2025年)