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ベトナム南中部ラグライ人による社会主義改革の受容:モラリティと審美性に注目して(2024ー2027)

科学研究費助成事業による研究プロジェクト|若手研究

康陽球

目的・内容

研究の概要

本研究では、ベトナム南中部山地に住むラグライ人が、社会主義改革をいかに受け入れてきたのかを、調査地におけるモラリティと審美性の関係に着目して解明する。ベトナムの山地に住む少数民族は、信仰・慣習に介入する国家権力の介入を経験してきたが、本研究は、暴力性をはらむイデオロギーや制度が、道徳と美を実現する新しい方法としてラグライ人に選択的に受容されてきた可能性を検討する。

研究の目的

本研究の目的は、ベトナム南中部山地に住むラグライ人が、社会主義改革をいかに受け入れてきたのかを、調査地におけるモラリティと審美性の関係に着目して解明することである。ベトナムにおいて国家権力は、山地民のモラリティと不可分である慣習・信仰に介入してきた。しかし、国家権力の暴力性を指摘する従来のアプローチは、山地民による外来のイデオロギーや制度の受容の動態を捉える上で限界がある。本研究は、暴力性をはらむイデオロギーや制度がいかに新しいモラリティ、美的経験として受け入れられてきたのかを明らかにする。

活動内容

KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)
「ベトナム南中部ラグライ人による社会主義改革の受容:モラリティと審美性に注目して」(課題番号24K16235)
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-24K16235