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みんぱく創設50周年記念国際シンポジウム「世界の歴史を変えたガラスビーズ―生産・交易・美の追究―」

日時:
2024年03月08日 @ 10:00 – 2024年03月09日 @ 12:30 Asia/Tokyo タイムゾーン
2024-03-08T10:00:00+09:00
2024-03-09T12:30:00+09:00
場所:
国立民族学博物館 第4セミナー室
 

日  程 2024年3月8日(金)10:00~17:30、3月9日(土)9:30~12:30
場  所 国立民族学博物館 第4セミナー室
対  象 一般公開(参加無料/要事前申込/定員20名[先着順])
使用言語 日本語通訳あり
主  催 グローバル地中海地域研究・国立民族学博物館拠点(人間文化研究機構・グローバル地域研究推進事業)
お問い合わせ/申し込み bio★minpaku.ac.jp
(★印を@に変更して送信してください。)
件名に「ビーズ国際シンポジウム参加申込み」と明記し、本文に「参加される日、お名前、ご所属(あれば)、電話番号」を記入のうえ、2024年3月4日(月)12:00までにメールにてお申し込みください。

目的

今年、創立50周年を迎える国立民族学博物館には342151点の資料が所蔵されているが、そのうちビーズ資料は12285点にものぼり全体の3.59%を占めている。そして、このビーズ資料のうち3725点(30.3%)はアフリカのものであるように、ビーズはアフリカの文化を理解するうえで欠かせない。そこで、本シンポジウムでは、アフリカのガラスビーズの生産地であるヴェネチアのような地中海地域とそれらを利用するアフリカの諸地域とのかかわり方を「グローバル地中海地域」という視点から把握することがねらいである。ヴェネチアのビーズの色や形が、地域住民の好みに対応してどのように変わっていったのか。ビーズ使用地では、どのような形でそれを入手して利用していったのか。ヨーロッパ産ビーズの影響をかつてあまり受けなかった日本のような地域でのビーズと人の関係はどうであったのか。ここでは、これら3つの問いをめぐって地球的視野からビーズを把握することをとおして、人類にとって美とは何か、交易とは何かについて考える。

国立民族学博物館
池谷和信


プログラム

3月8日(金)

9:30 受付
10:00-10:10 開会挨拶 岸上伸啓(国立民族学博物館)
<趣旨説明>
10:10-10:30 「ガラスビーズと世界システム」
池谷和信(国立民族学博物館)
Part 1 地中海地域と周辺地域の関係
10:30-11:10 「古代ガラスビーズから見た地中海と日本のつながり」
田村朋美(奈良文化財研究所)
11:10-12:20 「ヴェネチアとアフリカのガラスビーズ生産と貿易の歴史―ヴェネチア・セレニッシマ共和国とアフリカの交易」
アウグスト・パニーニ(ムラーノガラス博物館・イタリア)
12:20-13:20 昼食
Part 2 ビーズ交易と周辺地域社会
13:20-14:20 「それぞれのビーズ―18 世紀ヴェネチアにおけるガラスビーズ産業の世界市場と製品の多様化」
ピエール・ニコロ・ソフィア(パドヴァ大学・イタリア)
14:20-15:00 「通貨としてのビーズ、ただしそれは脆い―19世紀東アフリカのガラスビーズ交易」
鈴木英明(国立民族学博物館)
15:00-15:20 休憩
15:20-16:00 「カメルーン生態環境におけるビーズ文化の変遷」
戸田美佳子(上智大学)
16:00-16:40 「マリの村におけるヴェネチアンビーズと多様なビーズ素材」
イッサ・トラオレ
16:40-16:50 「コメント」大塚和義(国立民族学博物館名誉教授)
16:50-17:30 討論

3月9日(土)

9:00 受付
Part 3 多様なビーズ素材とその役割
9:30-10:10 「エチオピア高原無文字社会のビーズと交易史―15‐19 世紀に注目して」
遠藤仁(大東文化大学)
10:10-11:10 「18世紀以降のエチオピア北部の地域社会におけるカウリー貝、保護ペンダント、ガラスビーズとその文化的・社会的役割」
ウォルバート・シュミット(イエナ大学・ドイツ、メケレ大学・エチオピア)
11:10-11:20 休憩
11:20-11:50 「美を追究する民族の創造力」
池谷和信・山崎友也
11:50-12:25 討論
12:25-12:30 閉会挨拶 池谷和信