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講演会「博物館は文化的多様性/包摂性をいかに推進できるか:メキシコ、オアハカ市の版画運動をめぐって」

日時:
2024年12月14日 @ 13:00 – 16:00 Asia/Tokyo タイムゾーン
2024-12-14T13:00:00+09:00
2024-12-14T16:00:00+09:00
場所:
国立民族学博物館 第4セミナー室(本館2階)
博物館は文化的多様性/包摂性をいかに推進できるか:メキシコ、オアハカ市の版画運動をめぐって
日 程 2024年12月14日(土)
13:00〜16:00
場 所 国立民族学博物館 第4セミナー室(本館2階)
主 催 国際連携による博物館の多様性・包摂性推進事業実行委員会、国立科学博物館
共 催 日本博物館協会、ICOM日本委員会、国立民族学博物館
対 象 博物館関係者および一般(参加無料/要事前申込/先着50名)
お問合わせ/申し込み motoi★minpaku.ac.jp
(★@に変更して送信してください。)
件名に「講演会申込」と明記し、本文に「お名前、ご所属(あれば)」を記入のうえ、2024年12月12日(木)までにメールにてお申し込みください。

趣旨

文化的な多様性と包摂性を推進することは、現代社会の喫緊の課題である。本講演会の目的は、この課題に取り組むために博物館や美術館はなにができるかを考えることにある。そのためメキシコ南部のオアハカ市を中心に展開する版画運動に着目する。版画運動は、2006年にオアハカ州政府に対して市民が起こした大規模抗議運動に端を発する。若手の芸術家たちが、政治的メッセージ表現した版画を制作し、街路に貼りだした。以来オアハカ市では、社会的不正義、先住民文化、ジェンダー不平等などをテーマとした作品がストリートを飾ってきた。
シンポジウムは3部構成とし、第1部では版画運動の展開に焦点をあてる。この運動にどのような作家が参加し、どれほど多様な作品が制作されているかを、現地で版画収集にあたる専門家と作家自身が報告する。第2部は版画作品のキュレーションに焦点をあてる。なぜこの運動に着目し、そこからどのようなメッセージを読み解くかを、フリーランスのキュレーターと映像技術者が報告する。第3部の総合討論では、文化の多様性を認識するための視点の広げ方と、その多様性を包摂するための文脈の作り方について議論する。

プログラム

13:00-13:05 開会の辞
福岡正太(国立民族学博物館副館長)
13:05-13:10 趣旨説明
鈴木紀(国立民族学博物館)

第1部 版画運動とは何か

13:10-13:30 オアハカ版画の世界
筒井美佐世(オアハカ・ベニート・フアレス自治大学)
13:30-13:50 版画で描くオアハカの文化と社会
Venancio Velasco González(版画家)
13:50-14:00 コメント
山越英嗣(都留文科大学)
休憩

第2部 版画運動のキュレーション

14:15-14:35 オアハカから日本へ:版画運動から受け取ったもの
清水チナツ(カルチュラル・ワーカー)
14:35-14:55 版画と身体、その影を追って
長崎由幹(映像技術者)
14:55-15:05 コメント
川瀬慈(国立民族学博物館)
休憩

第3部 総合討論

15:20-15:55 総合討論:多様性と包摂性の向上にむけた博物館のアプローチ
司会 鈴木紀(国立民族学博物館)
15:55-16:00 閉会の辞
栗原祐司(国立科学博物館副館長)