【館外開催】2025年度文化財保存修復学会公開シンポジウム「被災文化財の修理・修復を考える」

趣旨

ひとたび自然災害が発生すると、人やインフラだけでなく地域に所在する文化財もまた被災します。ひどく傷んでしまった被災文化財を保存・活用し、被災地域の復興や住民の心の拠り所としていくためには修理・修復が必要になります。
本シンポジウムでは、被災文化財の修理・修復の事例を通じ、どのような手法、技術で修理・修復されるのか解説し、そのうえで被災文化財を修理・修復する意義や在り方を考え、現状の課題や今後について議論します。

プログラム

総合司会　黄川田翔（国立文化財機構文化財防災センター）
開催挨拶　本田光子（文化財保存修復学会理事長）
趣旨説明　間渕創（国立文化財機構文化財活用センター）

第1部　基調講演
被災地復興の原動力としての被災文化財の支援　日髙真吾（国立民族学博物館）

第2部　事例報告
被災した装潢文化財の保存修理　池田和彦（株式会社修護）
地域の宗教彫刻文化財の保護と伝承－被災を乗り越えて減災へ－　岡田靖（東京藝術大学）
被災した民俗文化財の保存活動－持続可能な修理・修復体制の構築を目指して－　和髙智美（合同会社文化創造巧芸）
被災古文書の救出・保存と継承―地域における取り組みから考える―　天野真志（国立歴史民俗博物館）

第3部　パネルディスカッション「被災文化財の修理・修復を考える」
パネリスト　日髙真吾／池田和彦／岡田靖／和髙智美／天野真志
コーディネータ　中村晋也（金沢学院大学）

閉会挨拶　日髙真吾（文化財保存修復学会副理事長）