「越境」する古代仮面芸能・伎楽にせまる
明日香村で演じられたGIGAKU
(2025年、GIGAKUプロジェクト実行委員会提供)
| 開催日 | 2026年5月3日(日・祝) |
|---|---|
| 時 間 | 13:30~16:30(受付・開場12:30) |
| 場 所 | 国立民族学博物館 みんぱくインテリジェントホール(講堂) |
| 定 員 | 400名 |
| 参加費 | 要展示観覧券(一般780円、特別展をご覧になる場合は一般1,200円) ※イベント参加費は不要 |
| 申 込 |
事前申込制(先着順) ※予約状況はイベント予約サイトでご確認ください。 |
| 主 催 | 国立民族学博物館、GIGAKUプロジェクト実行委員会 |
| 協 力 | 明日香村 |
| 後 援 | 世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会 |
概要
伎楽面 酔胡王
(国立民族学博物館所蔵)
612年に百済の渡来人・味摩之が日本に伝えたとされる仮面舞踊劇「伎楽」は、飛鳥〜平安時代頃に盛んに演じられ、日本の伝統芸能の基層をなしました。その役柄は国際色豊かで、呉公は中国由来、迦楼羅や婆羅門はインド由来、酔胡王は中央アジア由来と考えられます。本研究公演では、身体表現を介して創作された「GIGAKU」のパフォーマンスと伝統楽器による演奏を通して、文化の越境がつくりだした芸能を体感します。また、身体表現、仮面の物質性、伎楽面に関する科学分析など学術的な視点を交えた対話から「伎楽」の実像にせまります。
プログラム
| 13:30 | 開会挨拶・趣旨説明 |
|---|---|
| 13:40 | 明日香村GIGAKUプロジェクトの紹介(金野幸雄・菅野一人) |
| 13:50 | GIGAKUパフォーマンス(GIGAKU団) |
| 14:20 | 対談「身体と伎楽」(森山開次×吉田ゆか子) |
| 14:50 | 伝統楽器の演奏家による古代飛鳥の調べ(笠松泰洋) |
| 15:20 | 休憩 |
| 15:30 | 座談会「伎楽面にせまる」(森山開次×成瀬正和×鈴木昂太) |
| 16:30 | 終了 |
出演者
森山開次
舞踊家・演出家。21歳でダンスを始め、2005年、自身の演出・振り付けによるソロ作品『KATANA』でニューヨーク・タイムズ紙に「驚異のダンサー」と評され、ヴェネツィア・ビエンナーレに招聘される。能や雅楽など日本の伝統芸能から、オペラ、バレエに至るまで、領域を横断した身体表現と演出を手がける。2013年、文化庁文化交流使としてインドネシア、ベトナム、シンガポールを歴訪。2021年、東京2020パラリンピック開会式演出・チーフ振り付けを担当。NHK BSドキュメンタリー『GIGAKU! 踊れシルクロード』(2023年)では、伎楽のルーツを求めてシルクロードを旅し、各地の舞踊家と協働。現在、奈良・明日香村を拠点とする「GIGAKU」プロジェクトの芸術監督を務める。2026年、アジアパラ競技大会開閉会式演出統括。
©Sadato Ishizuka
笠松泰洋
作曲家・民族オーボエ奏者。1960年福井市生まれ。東京大学文学部美学芸術学科卒業。作曲を三善晃、ピアノをゴールドベルク山根美代子に、オーボエを岩崎勇に師事。室内楽、オペラ、ミュージカル、に加え、蜷川幸雄演出の演劇をはじめとする多くの演劇作品、森山開次、平山素子、井田亜彩実等のダンス作品、是枝裕和や岡崎栄などの映像の音楽までジャンル超えて作曲。また新オリエント楽派の一員としてオーボエ、ズルナ、メイ(トルコの篳篥)など演奏し、中東の音楽の伝統を取り入れた作曲も展開。平成30年度文化庁文化交流使。オペラ「人魚姫」は24年ウクライナのリヴィウ・ナショナルオペラで上演され、劇場のレパートリーとなる。25年より明日香村の伎楽復興の音楽を担当する。
GIGAKU団
古代飛鳥の地、かつて川原寺などで活動した伎楽一座。1400年の時を経て新たに結成された。プロの舞踊家、音楽家、子ども、地域の農家、シェフ、村人まで、多種多様な背景を持つメンバーで構成されている。活動の核は、異なる個性が響き合う「越境」。奏でられる音色もまた境界を持たない。民族楽器ズルナやダラブッカ、日本の伝統楽器である龍笛、笙、能管、篠笛、竹笛、八雲琴、さらにはピアニカ、リコーダー、ちゃっぱ、鍋の蓋までもが共鳴し、奔放な「飛鳥の調べ」を紡ぎ出す。シルクロードを経て多様な文化を受容・融合させた往時の精神を身体感覚で体現し、古くて新しい「GIGAKU」の熱量を世界へと発信している。
解説者
金野幸雄
GIGAKUプロジェクト実行委員会 会長。国土計画家・コンセプター。1955年徳島県生まれ。兵庫県職員、篠山市副市長等を経て、現在は一般社団法人創造遺産機構理事、一般社団法人ウィルアーツ代表理事などを務める。2005年頃から古民家再生事業をスタート。建築基準法、旅館業法の改正に関わり、古民家等を活用した分散型のエリア開発事業(集落丸山、篠山城下町ホテルなど)を実現した。現在は重要文化財・史跡活用、世界遺産活用、森林再生、伝統構法復権、文化芸術創造などの事業構築に取り組んでいる。歴史的資源を活用した観光まちづくり専門家会議委員(内閣官房)、建築文化フェロー(文化庁)。
菅野一人
GIGAKUプロジェクト総合プロデューサー。ブロードウェイにて舞台製作を本格的に学び帰国後、映画/舞台製作やテレビ番組製作を中心に精力的に活動。近年は、文化芸術施設や地域の文化資源を活用した観光コンテンツの創出を通じて、地域活性化を担う地域プロデューサーとしても活動の幅を広げている。文化観光推進事業では専門家として事業伴走者として参画し、文化芸術施設の自律的運営促進事業(SPAC)においては、現場に深く入り込むハンズオン型の伴走支援を実施、成果創出に寄与してきた実績を有する。
成瀬正和
東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター客員研究員。元宮内庁正倉院事務所保存課長。文化財科学を専門とし、主に無機顔料や金属など古代に用いられた材料などの研究を進める。正倉院・東大寺蔵の伎楽面について様式的検討などを軸に多角的な調査を行い、伎楽面の役柄比定について新たな視点を提示する。論文に「正倉院伎楽面の分類的研究」(正倉院紀要19号、1997年)等がある。
吉田ゆか子
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・准教授。元国立民族学博物館・機関研究員。専門は文化人類学で、インドネシア・バリ島の芸能や仮面文化を調査している。バリ島の仮面劇トペンの研究で博士号を取得。著書に『バリ島仮面舞踊劇の人類学―人とモノの織りなす芸能』(風響社、2016年)、『コロナ下での芸能実践―場とつながりのレジリエンス(共編、2025年)等がある。
鈴木昂太
国立民族学博物館准教授。民俗学・芸能史研究を専門とする。著書に「比婆荒神神楽の社会史—歴史のなかの神楽太夫」(法蔵館、2025年)等がある。
司会
末森薫
国立民族学博物館准教授。文化財科学、仏教美術史を専門とする。著書に「敦煌莫高窟と千仏図―規則性がつくる宗教空間」(法蔵館、2020年)等がある。
申込について
事前申込制(先着順)での開催となります。
代表者を含め2名まで申込可能です。
受付期間:2026年3月30日(月)10:00~4月29日(水)16:00
※定員になり次第受付終了
※解説時に手話通訳が必要な方は、4月10日(金)までに申込いただき、その旨をお知らせください。
- 予約状況はイベント予約サイトでご確認ください。
- 事前申込をされた方には、当日12:30から本館2階会場前にて展示観覧券を確認後、入場していただきます。
- 受付期間内に定員に満たない場合のみ当日参加を受付けます。
申込方法
イベント予約サイトからの申込
電話での申込
2026年3月30日(月)10:00~
次の必要事項をお知らせください。
① イベント名「5月3日研究公演」
② 参加人数(代表者含め2名まで)
③ 氏名(漢字、フリガナ)
④ 連絡先(固定電話/携帯電話/メールアドレス いずれか)
※③、④は代表者のみ
【申込先】
企画課博物館事業係 イベント予約受付
Tel:06-6878-8210(10:00~17:00 土日祝除く)
※申込最終日4/29は祝日のため電話をお受けできません。ご注意ください。
お問い合わせ
国立民族学博物館 企画課 博物館事業係
TEL:06-6878-8210(9:00~17:00)
