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各種ポリシー

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

上記ポリシーについては、こちらをご覧ください。

コースの概要

人類文化研究コースは、国立民族学博物館が基盤機関となり、先史時代から現代まで人類が世界各地で形成してきた多様な文化に関して学びます。文化人類学・民族学とその関連分野の視点に立ち、特定の文化を記述分析する民族誌学的研究や、特定の観点から文化を比較する通文化的研究をおこないます。学生は、フィールド調査で得たデータ、国立民族学博物館が所蔵する標本、映像・音響、文献資料等を活用しながら研究し、博士論文の完成を目指します。
本コースは、修士の学位を取得した学生、およびそれと同等以上の学力があると認めた学生を受け入れる博士後期課程のみからなり、コースに所属する学生は大阪府吹田市に所在する人間文化研究機構国立民族学博物館において学修・研究活動を行います。

目指す博士像

人類文化研究コースは、国立民族学博物館が基盤機関となり、先史時代から現代まで人類が世界各地で形成してきた多様な文化に関して学びます。文化人類学・民族学とその関連分野の視点に立ち、特定の文化を記述分析する民族誌学的研究や、特定の観点から文化を比較する通文化的研究をおこないます。学生は、フィールド調査で得たデータ、国立民族学博物館が所蔵する標本、映像・音響、文献資料等を活用しながら研究し、博士論文の完成を目指します。
本コースは、修士の学位を取得した学生、およびそれと同等以上の学力があると認めた学生を受け入れる博士後期課程のみからなり、コースに所属する学生は大阪府吹田市に所在する人間文化研究機構国立民族学博物館において学修・研究活動を行います。

  • フィールド調査や資料分析を通して事象を深く理解し、自由な発想に基づいて、主体的に新たな独創的な知的価値を創造することができる人物
  • 自らの専門性に立脚しつつ、融合的・学際的な視点から関連分野の課題に関心を寄せ、幅広い学術の進展に資することができる見識豊かな人物
  • 国・地域・言語・文化・性別・宗教などの差異とマイノリティ性を尊重し、対話と協働に基づき、高い普遍性をもつ学術成果を国際的に発信することができる人物
  • 自らが行う学術研究の社会的な意義や位置づけを認識し、研究者としての倫理観と責任感をもって自律して行動できる人物

学修活動・研究活動

本コースの学生は、専門分野に蓄積された知見や方法論に関する講義、研究課題に関連する討論を行う演習、学生個々のニーズに即した論文作成指導を活かして、自らの研究課題への理解を深め、高度な研究を推進する力を身につけます。
1.1年生ゼミナール(授業科目名「基礎演習1・2」)において、以下の3つのシリーズを受講します。入学直後、学生は個々のこれまで行ってきた研究および博士課程での研究計画を「研究計画シリーズ」で発表します。各教員が交代で専門分野についての講義をし、それに基づいて議論を進めることで学生が幅広い知識を習得することを目的とする「テーマ・シリーズ」を受講します。1年間の教育研究過程を経たうえで改めて学生が自らの今後の研究計画を練り上げ「リサーチプロポーザル・シリーズ」において発表します。
2.文化人類学・民族学とその周辺分野の基礎的な知識と方法論を習得するために、共通科目(授業科目名「人類文化研究基礎1・2」)を選択し履修します。
3.各種助成金、コースの学生派遣事業、SOKENDAI研究派遣プログラムなどを活用しフィールド調査を実施します。
4.投稿論文および博士論文の一部に関して論文ゼミナール(授業科目名「論文演習1・2」)で数回発表し、参加者からの批判や助言を受け、討論やコメント、論点の整理などのスキルを磨き、かつ研究を進めるうえで必要な多角的・複合的な視点を身につけます。
5.指導教員による指導(授業科目名「先端学術院特別研究ⅢA~ⅤB」)と論文ゼミナールによる議論を得ながら博士論文の章になるいくつかの投稿論文を発表し、最終的に博士論文を作成します。

カリキュラム・モデル

学位を取得するには

学位の取得には、人類文化研究コースの教育課程における修了要件を満たし、文化人類学・民族学とその関連分野の基本的な知識と教養を身につけたうえで、自立した研究者としての力量を身につけ、審査および試験に合格した者に学位を授与します。予備審査に出願して合格した博士論文は本審査にかけられ、論文公開発表会と審査委員による口述試験を経て審査されます。文化科学領域教育会議で学位授与が承認されると、博士(文学)ないし博士(学術)の学位が授与されます。

入学を目指す方へ

求める学生像

文化人類学・民族学とその関連分野の研究に対する強い関心を持ち、世界の動向と人類の活動、およびそれらを捕捉しようとする学問の現在を俯瞰的に捉えながら、新しい時代を切り開く研究を目指して豊かな知性と感性を絶えず研磨し、国際的に活躍する意志、語学力、コミュニケーション能力を兼ね備えた学生を求めます。

入学者の選抜について

入学者を選抜するにあたり、本コースの基盤となる国立民族学博物館が担う文化人類学・民族学とその関連分野において、自立的に研究を推進することのできる構想力・基礎学力と論理的な思考力および表現力を重視します。そのような力を適正に判定するために、書類選考、修士論文審査、これまでに発表した論文がある場合はその論文の審査、および面接による選抜を実施します。

2023年3月以前の専攻情報

地域文化学専攻

専攻の目的

民族学・文化人類学の分野を中心とする隣接諸科学に関して高度な専門知識を持ち、諸地域における多様な文化についての現地研究等を通じて、高度な研究を行える研究者及び高度な専門性をもって国際的に社会に貢献できる人材の育成を目的とします。

専攻の基本方針

地域文化学専攻では、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカ及びオセアニアの諸地域に居住する人びとの文化に関する教育研究を行っています。各々の地域の特性や歴史を考慮しながら、民族誌学的方法論に基づく文化の記述、構造の解明、動態の把握を目指します。現地調査から得られたデータを分析し、理論化し、学術的な貢献と実践的な提言ができる人材を養成します。

専攻の学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

地域文化学専攻では、文化人類学・民族学またはその隣接諸科学の方法論に従って、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカ及びオセアニアの諸地域の文化を調査研究し、その成果に基づいて学術的貢献と実践的提言ができる人材の養成を目指しています。本専攻の学生は、以下にあげる知識や能力を身につけるとともに、所定の年限以上在学し、必要な研究指導を受けた上で、所定の単位数以上を修得し、博士論文の審査及び試験に合格することが求められます。

  • 文化人類学・民族学またはその隣接諸科学の高度な専門知識をもち、特定地域の文化の諸側面に関する独創的な研究を主体的に遂行する能力
  • 文化人類学・民族学またはその隣接諸科学の調査研究方法を習得し、その方法に従ってデータを収集・整理・分析し、その成果を著作や展示、映像音響作品などのかたちで明瞭に、説得力をもって提示・発信する能力
  • 研究対象地域の文化に関する先行研究を踏まえつつ、その地域を横断または包摂するような超域的な文化動態にも関心をもち、先端的な問題を提起するとともに、新たな研究方法の開発を進める能力
  • 研究対象地域の文化に関する高度な専門知識に基づいて、当該地域の人びとが直面する現代的課題に取り組み、解決策を提案または実施する能力
  • 国際的な水準からみて十分な研究能力を備え、その成果を日本及び世界に広く発信するとともに、諸外国の研究者と対話し、研究を先導する発信力とリーダーシップ

専攻の教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

地域文化学専攻では、学生はアジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカ及びオセアニアの諸地域の文化に関する講義や演習を受講することで、研究対象地域の文化に関する専門知識を習得します。それと同時に、基盤機関を同じくする比較文化学専攻の講義や演習の受講を通じて、多様な地域の文化を比較し、人類の普遍性と特殊性を考究する視点も身につけます。

演習では、学生一人ひとりが自分の研究を主体的に構想し、実行し、その成果を提示する能力を身につけます。1年次の地域文化学基礎演習I・II(1年生ゼミ)では、関心を深化させ、計画を主体的に策定する能力に加えて、現地調査や文献調査などの方法の習得を目指します。2年次以降の地域文化学演習I・II(論文ゼミ)では、調査を終えた学生がデータの整理・分析を進めながら、その成果を段階的に発表することで、多角的で独創的な議論を展開する力を培い、博士論文の完成を目指します。

本専攻を置く国立民族学博物館では、国内外の研究者が数多く集い、共同研究会やシンポジウムが頻繁に開催されるとともに、展示や講演会など市民を対象とする活動も行われています。本専攻の学生はそれらに積極的に参加することで、国際的・学際的な研究力、リーダーシップ、社会的実践力を培うことができます。

各学生には指導教員1名と副指導教員1名がつき、入学から学位取得までの全過程において、個別の目標、関心、資質に応じたきめ細かい指導を行います。

講義および演習科目の学習成果は、レポートや試験、ゼミにおける発表やディスカッションなどで評価することとし、各科目の具体的な到達目標および評価方法はシラバスに記載されています。最終的に提出される博士論文に関しては、本専攻で定めた学位論文評価基準にそって評価されます。

カリキュラム・モデル

専攻の入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

求める学生像
  • 世界の多様な地域の文化について深い関心を抱き、とりわけ文化人類学・民族学の基礎研究に強い意欲をもって、在学中の研究活動を遂行できる学生
  • 研究対象地域の文化に関するデータ収集のための調査に必要な方法論上の基礎知識と基礎的語学力を備え、在学中に調査を遂行できる学生
  • 特定地域を横断または包摂するような超域的な文化動態を広い視点から調査研究する意欲をもつ学生
  • 世界の多様な地域の人びとが直面する現代的課題に積極的に関与しようとする意欲をもつ学生
  • 学術論文の十分な読解力と基礎的な執筆力を備える学生
入学者選抜の基本的な考え方

第一次選抜(書類審査)では、修士論文または他の学術論文について、独創性、研究史の把握、実証性、論理性の各項目に基づき評価します。また、研究内容(研究活動の概要、これまでに行った研究の要旨、これから志望する研究)については、計画の妥当性、計画の具体性、学問的意義、発展性の各項目に基づき評価します。
第二次選抜(面接審査)では、これまでに行った研究、修士論文等の内容、これから志望する研究に関する口頭試問を通して討論能力、語学力、研究意欲等を評価します。
書類審査、面接審査の各項目の評価を総合的に判断し、合否を判定します。

比較文化学専攻

専攻の目的

民族学・文化人類学の分野を中心とする隣接諸科学に関して高度な専門知識をもち、人類社会に共通する文化についての比較研究等を通じて、高度な研究を行える研究者及び高度な専門性をもって国際的に社会に貢献できる人材の育成を目的とします。

専攻の基本方針

比較文化学専攻では、比較社会、比較宗教、比較技術、比較言語、比較芸術、文化資源という 6つの分野に関する教育研究を行っています。諸文化の比較研究によって各々に通底する普遍性の発見と理論的解釈を目指します。従来の文化人類学的方法論に加えて、情報科学などの隣接諸科学の成果を導入し、新しい方法の開発を積極的に進める高度な研究能力を備えた人材を養成します。

専攻の学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

比較文化学専攻では、文化人類学・民族学またはその隣接諸科学の方法論に従って、諸文化の比較研究によって各々に通底する普遍性の発見と理論的解釈を目指し、その成果に基づいて学術的貢献と実践的提言ができる人材の養成を目指しています。本専攻の学生は、以下にあげる知識や能力を身につけるとともに、所定の年限以上在学し、必要な研究指導を受けた上で、所定の単位数以上を修得し、博士論文の審査及び試験に合格することが求められます。

  • 文化人類学・民族学またはその隣接諸科学の高度な専門知識をもち、人類の諸文化の比較を通じた独創的な研究を主体的に遂行する能力
  • 文化人類学・民族学またはその隣接諸科学の調査研究方法を習得し、その方法に従ってデータを収集・整理・分析し、その成果を著作や展示、映像音響作品などのかたちで明瞭に、説得力をもって提示・発信する能力
  • 高度な専門性の上にたった領域横断的・学際的な視野をもち、先端的な領域を切り開くとともに、情報科学などの隣接諸科学の成果を導入・応用して新たな研究方法の開発を進める能力
  • 複雑化するグローバルな現代社会の諸課題に深い関心をもち、多角的に研究するとともに、社会的要請に応えて実践的問題に取り組み、解決を導き出す能力
  • 国際的な水準からみて十分な研究能力を備え、その成果を日本及び世界に広く発信するとともに、諸外国の研究者と対話し、研究を先導する発信力とリーダーシップ

専攻の教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

比較文化学専攻では、諸文化の比較研究によって各々に通底する普遍性の発見と理論的解釈を目指すため、比較社会、比較宗教、比較技術、比較言語、比較芸術の科目群を設定するとともに、文化資源の科目群において資料の整理・分析・管理等について情報科学などの成果も交えて学びます。また、個々の多様な文化に関しては、基盤機関を同じくする地域文化学専攻の講義や演習の受講を通じて学びます。

演習では、学生一人ひとりが自分の研究を主体的に構想し、実行し、その成果を提示する能力を身につけます。1年次の比較文化学基礎演習Ⅰ・Ⅱ(1年生ゼミ)では、関心を深化させ、計画を主体的に策定する能力に加えて、現地調査や文献調査などの方法の習得を目指します。2年次以降の比較文化学演習Ⅰ・Ⅱ(論文ゼミ)では、調査を終えた学生がデータの整理・分析を進めながら、その成果を段階的に発表することで、多角的で独創的な議論を展開する力を培い、博士論文の完成を目指します。

本専攻を置く国立民族学博物館では、国内外の研究者が数多く集い、共同研究会やシンポジウムが頻繁に開催されるとともに、展示や講演会など市民を対象とする活動も行われています。本専攻の学生はそれらに積極的に参加することで、国際的・学際的な研究力、リーダーシップ、社会的実践力を培うことができます。

各学生には指導教員1名と副指導教員1名がつき、入学から学位取得までの全過程において、個別の目標、関心、資質に応じたきめ細かい指導を行います。

講義および演習科目の学習成果は、レポートや試験、ゼミにおける発表やディスカッションなどで評価することとし、各科目の具体的な到達目標および評価方法はシラバスに記載されています。最終的に提出される博士論文に関しては、本専攻で定めた学位論文評価基準にそって評価されます。

カリキュラム・モデル

専攻の入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

求める学生像
  • 人類の諸文化について広い関心を抱き、とりわけ学問的理論化やその社会的応用に強い意欲をもって、在学中の研究活動を遂行できる学生
  • 研究対象とする文化に関するデータ収集のための調査に必要な方法論上の基礎知識と基礎的語学力を備え、在学中に調査を遂行できる学生
  • 文化人類学・民族学のみならず隣接諸科学にも強い関心をもち、横断的・学際的な領域を切り開こうとする意欲をもつ学生
  • 複雑化するグローバルな現代社会の諸課題に積極的に関与しようとする意欲をもつ学生
  • 学術論文の十分な読解力と基礎的な執筆力を備える学生
入学者選抜の基本的な考え方

第一次選抜(書類審査)では、修士論文または他の学術論文について、独創性、研究史の把握、実証性、論理性の各項目に基づき評価します。また、研究内容(研究活動の概要、これまでに行った研究の要旨、これから志望する研究)については、計画の妥当性、計画の具体性、学問的意義、発展性の各項目に基づき評価します。
第二次選抜(面接審査)では、これまでに行った研究、修士論文等の内容、これから志望する研究に関する口頭試問を通して討論能力、語学力、研究意欲等を評価します。
書類審査、面接審査の各項目の評価を総合的に判断し、合否を判定します。