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西アジア展示

中東ともよばれる西アジアの人びとは、自分たちが暮らす地域をマシュリク(日出ずる地)とよび、マグリブ(日没する地)とよばれる北アフリカと深い関係を保ってきました。乾燥地帯が大部分を占め、遊牧を生業とする人びとが移動する一方、バグダードやカイロなどでは古来より都市文化が栄えてきました。多くの住民はムスリムですが、ユダヤ教やキリスト教発祥の地でもあります。地球規模の変動の時代に移りゆく人びとの暮らしを、信仰、砂漠の生活、女性の装い、音楽と芸能をテーマに紹介します。

展示セクション

●信仰 ●砂漠のくらし ●パレスチナ・ディアスポラ ●グローバル文化としてのコーヒー ●音文化とポップカルチャー

主な展示品紹介

キスワ

  • 標本番号:K0006982
  • サウジアラビア
  • 展示コーナー:信仰
  • キスワ

    一生に一度でも聖地メッカへ巡礼することはイスラム教徒の願いであり、大切なつとめでもある。メッカの聖モスクの中心にはカアバ神殿があり、そこにはキスワとよばれる黒い幕がかかっている。キスワは毎年とりかえられる。この資料は1970年、大阪で万国博覧会がひらかれたおりにサウジアラビア政府より寄贈されたものである。

『時―千夜一夜物語―』(ハサン・マスウーディー氏の書道作品)

  • 標本番号:H0229078
  • フランス
  • 展示コーナー:信仰
『時―千夜一夜物語―』

(現在は展示されておりません。)

1944年、イラクのナジャフに生まれたマスウーディー氏は、バグダードで書道を修めた後にフランスへ移住した。パリの国立美術学校を卒業し、現在もパリで創作を続けている。日本の書道に影響を受けるなど、異文化との対話をモチーフとした作品を発表している。

涙壺

  • 標本番号:H0224132
  • イラン
  • 展示コーナー:信仰
涙壺

シーア派の哀悼行事の際に、アリーの息子ホセインとその一族のために参列者が流した涙は、病気を治す霊薬となると信じられ、涙壺にためられた。1930年代初めの近代化政策の中で殉教劇が一時禁止されるとその用途は忘れられ、バラ水容れや装飾品として使われた。

らくだ用 装身具

  • 標本番号:H209296他
  • エジプト・ヨルダン
  • 展示コーナー:砂漠の暮らし
らくだ用 装身具

ヨルダン南部にくらすアラブ系ベドウィンたちが使用していたラクダの道具と装具。くつわ、手綱、足あて、振り分け袋や覆い布など、人がラクダに乗るため、ラクダに荷物をのせるため、大事なラクダを飾るために用いられる。

ガザ地方の女性衣装

  • 標本番号:H0228891他
  • ガザ
  • 展示コーナー:パレスチナ・ディアスポラ
ガザ地方の女性衣装

クロス・ステッチは、ガザを含むパレスチナ南部をはじめ、広い範囲でみられる刺繍技法である。地中海に面したガザ地方では、近隣のマジュダル(現在のイスラエル国内アシュケロン付近)で生産された縞織物が衣装に使用された。

ダンダシュのベリーダンス衣装

  • 標本番号:H0275142他
  • エジプト
  • 展示コーナー:音文化とポップカルチャー
ダンダシュのベリーダンス衣装

現在のエジプトを代表するベリーダンサー、ダンダシュさんの衣装。
アレキサンドリアの芸能一家に生まれ、ダンサーとなる。
いつも午後4時に起床、夜になると仕事場にむかう。
一晩で3つの舞台をかけもちすることもある。
この衣装は2013年の神戸公演の際に身につけたものである。

ラバーブ

  • 標本番号:H253843
  • アラブ首長国連邦
  • 展示コーナー:音文化とポップカルチャー
ラバーブ

ラバーブは、東はインドネシアから、西はマグリブ地方まで、イスラム文化圏に広く分布する擦弦楽器。展示品は湾岸のもので、ベドウィン(アラブ遊牧民)が好んで弾く、プリミティブなかたちの単弦の楽器である。