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特別展「邂逅する写真たちーモンゴルの100年前と今」内覧会挨拶

特別展「邂逅する写真たちーモンゴルの100年前と今」開会式、特別内覧会が行われ、館長が冒頭のごあいさつを致しました。

 『写真。それは、特定の時代の特定の場所のありさまの記録であるとともに、撮影者が撮影対象に向けたまなざしの刻印でもあります。
日本・モンゴル外交関係樹立50周年を記念する特別展「邂逅する写真たちーモンゴルの100年前と今」では、100年前のモンゴルを捉えたアメリカ、ロシア、ノルウェー、ポーランド、スウェーデン、フランス、フィンランド、そして日本の探検家たちの写真と、現代のモンゴルの姿を収めたモンゴル人写真家B.インジナーシ氏の写真とが、国立民族学博物館の特別展示館の中で邂逅します。過去と現代の出逢い、他者表象と自己表象の出逢い。それらの出逢いのなかからは、従来のイメージとは大きく異なるモンゴルの姿が浮かび上がってくるに違いありません。それはまた、この特別展が喚起する、もう一つの出逢いにほかなりません。
 特別展「邂逅する写真たちーモンゴルの100年前と今」は、モンゴルの人びとの暮らしの歴史的変還を映し出すものであると同時に、写真に刻まれた自他のまなざしを今一度見つめ直そうとするものでもあります。
 この特別展を通じて、日本におけるモンゴルの人びとと文化についての理解が大いに深化するとともに、私たちが自己と他者に向けるまなざしのあり方を改めて振り返る契機が得られることを願ってやみません。
 今回の特別展の開催にあたりましては、モンゴル国大統領オホナーギーン・フレルスフ閣下をはじめ、モンゴル国政府の皆さまに多大のご協力をいただきました。チンギス・ハーン博物館長のS・チョローン教授には、モンゴルの諸機関の所蔵写真の収集・許可取得のみならず、ロシアの諸機関の所蔵写真の収集・許可取得にもご尽力いただきました。また、写真家のB.インジナーシ様には、展示の重要な構成要素となっている数々の写真を提供いただいております。さらに、日本を含む世界各地の多くの博物館・美術館・図書館・研究機関より貴重な資料を提供していただきました。
 ご協力いただきました皆さまに、この場をお借りして、心より御礼を申し上げます。』

館長あいさつ
参列された皆さまには、実行委員長 島村一平准教授の案内のもと、特別展の展示をご覧いただきました。

沢山の皆さまにご参列いただき、ありがとうございました。

館長の活動の一端を館長室がご紹介します

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