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フィールド言語学者、巣ごもる。

館外での出版物

2021年6月18日刊行

吉岡乾(著)

創元社

出版物情報

主題・内容

フィールド言語学とは、言語使用の現場で採ったデータを基に言語学的考察をする学問である。人がいれば言語がある。日常にも言語は溢れている。この本では、身近な言語現象を漫遊しつつ、言語学の門前まで案内する。

おすすめのポイント、読者へのメッセージ

コロナ禍でフィールドに行けないなら、日常世界をフィールドとしちゃおう。そんな風にして、漫画や小説、YouTube動画などから言語現象を抜き出して考察してみたり、そもそも言語とは何か、どういうものかを考えてみたりしながら、あの手この手で言語学的な思考法の紹介をするエッセイ本です。入門書ではないので身構えないで下さい。

目次


はじめに
言語学概念図

  • 言語学が何をして何をしないか
  • 文法のない野蛮な言語を求めて
  • 語学挫折法
  • 喋る猫のファンタジー
  • 差別用語と言葉狩り
  • 僕は言葉

  • 日常をフィールド言語学する
  • 【緊急】リモート調査チャレンジ
  • 翻訳できないことば
  • 言語が単一起源ではない理由
  • 淘汰されたプロの喩え話
  • 無文字言語の表記法を編み出すには
  • 例のあのお方

  • どうして文法を嫌うのか
  • 軽率に主語を言えとか言う人へ
  • 意味と空気
  • 語とは何か
  • ことばの考古学
  • 日本語はこんなにも特殊だった
  • なくなりそうな日本のことば


おわりに
言語解説
参考文献