フィールド言語学者、巣ごもる。
館外での出版物

出版物情報
- 出版社:創元社 出版社ホームページはこちら
- 定価:1,980円(税込)
- ISBN:978-4-422-39005-5
- 判型:四六判 188mm × 128mm
- 頁数:288頁
主題・内容
フィールド言語学とは、言語使用の現場で採ったデータを基に言語学的考察をする学問である。人がいれば言語がある。日常にも言語は溢れている。この本では、身近な言語現象を漫遊しつつ、言語学の門前まで案内する。
おすすめのポイント、読者へのメッセージ
コロナ禍でフィールドに行けないなら、日常世界をフィールドとしちゃおう。そんな風にして、漫画や小説、YouTube動画などから言語現象を抜き出して考察してみたり、そもそも言語とは何か、どういうものかを考えてみたりしながら、あの手この手で言語学的な思考法の紹介をするエッセイ本です。入門書ではないので身構えないで下さい。
目次
はじめに
言語学概念図
Ⅰ
- 言語学が何をして何をしないか
- 文法のない野蛮な言語を求めて
- 語学挫折法
- 喋る猫のファンタジー
- 差別用語と言葉狩り
- 僕は言葉
Ⅱ
- 日常をフィールド言語学する
- 【緊急】リモート調査チャレンジ
- 翻訳できないことば
- 言語が単一起源ではない理由
- 淘汰されたプロの喩え話
- 無文字言語の表記法を編み出すには
- 例のあのお方
Ⅲ
- どうして文法を嫌うのか
- 軽率に主語を言えとか言う人へ
- 意味と空気
- 語とは何か
- ことばの考古学
- 日本語はこんなにも特殊だった
- なくなりそうな日本のことば
おわりに
言語解説
参考文献