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ひと、もの、自然にやさしい博物館

外から見ることができる収蔵庫を見学する人びと
大阪府 2018年2月 末森薫 撮影

研究者 園田直子 SONODA Naoko
研究分野 保存科学
研究地域
(調査地)
世界各地

私の研究

ひと、もの、自然にやさしい博物館となるよう、予防保存を軸に保存科学研究を進めています。何か(劣化、事故、災害等)が起きてから対応するのではなく、何かが起こらないように、何かが起きても損傷や被害を最小限におさえられるように、事前にできるかぎりの対策をとることを重視しています。生物生息調査や温湿度モニタリングなど博物館環境調査の分析、自然にやさしい防虫・殺虫処理法の導入、収蔵庫再編成による収蔵スペースの効率化と収納改善など、さまざまな実践的研究をとおして、資料の「保存」と「活用」の両立をめざします。

図書室の温湿度データ回収
大阪府 2021年7月 橋本沙知 撮影

化学薬剤を用いない殺虫処理用の大型ファスナーバッグ
大阪府 2014年2月 園田直子 撮影

絵馬の収納改善
大阪府 2021年7月 八代陽子 撮影

海外の研究仲間:ベルトラン・ラヴェドリン

遺産科学者のBertrand Lavédrineです。パリの国立自然史博物館の教授であり、コレクション保存研究センター (CRCC)の科学者です。直子さん、そしてみんぱくとは長年にわたって協力関係にあります。私たちの共通の関心は、アーカイブコレクション、なかでも写真や映画フィルムの保存です。最近の活動では、持続可能な保存と、文化遺産の長期保存のために良好な環境を維持しながら二酸化炭素排出量を削減するための最良の方法を模索することに焦点を当てています。(日本語訳)

I am Bertrand Lavédrine, heritage scientist, professor at the National Museum of Natural History in Paris and scientist at the Centre de Recherche sur la Conservation des Collections (CRCC). I have been collaborating with Naoko and Minpaku for many years. Our common interest is the preservation of archival collections especially photographs and movie film archives. Recent activities focus on sustainable preservation and exploring the best way to reduce our carbon footprint while maintaining good environment for long term preservation of cultural heritage.